コアメンバーによる忘年会を開催し、個人的に1年を振り返りました!
なかなか顔を合わせて、話をしながら食事会をすることは、これまでできなかったので、短い時間ではありましたが、とても楽しいひとときを過ごすことができました。
ご参加頂いたみなさん、本当にありがとうございました。
個人的には、2022年は激動の1年だったように思います。
私にとっての2022年は、計画相談を「続けるのか」「辞めるのか」の結論を出す節目のような時期でした。
私的なことではありますが、筑紫地区、那珂川市にて計画相談を初めて、2023年2月からいよいよ10年目に突入します。
福岡地区を含めて、同じ人間が9年間も計画相談のみを継続している相談支援専門員は、この地区にはほとんどいません。
来年に計画相談として最初の10年目に突入する私は、これからの10年をどのように生きていくのか、様々な側面から考える「期待」と「苦しみ」が交差する2022年となりました。
それは決して明るいものではなく、むしろ「計画相談を辞める」「現場から離れる」そんな気持ちでいました。
法人格として設立した一般社団法人福岡・筑紫地区地域福祉支援協会は、当時の私とその周辺の相談支援専門員たちが、「本当に学び合える環境」「支え合える環境」を、当時は何もないこの那珂川市につくりたいとの思いからスタートしました。
それは、利害というよりも、地域の課題を少しでも解決したい、そのためには経験豊富な人材がこの地には必要であるという思いがあっての設立でしたが、その思いに共感してくれる方々によって、今では大きな団体として活動ができるようになりました。
これらは、地域に自立支援協議会や基幹相談を整備する前からの話なので、今思い返せば、ほんとうにびっくりします。
しかし同時に、ここではあえて詳細は語りませんが、そのことを快く思わない人たちもでてくるようになり、何もしらない人たちからの心ないことばを、人伝で耳にすることもありました。
しかし、その言葉を遮るように、周囲からのたくさんの応援もあり、今まで継続することができたのは、参加していただいた方々のおかげです。
一時は、「なぜ、こんなことまで言われてまで、私がしなければならないのか?」と強く思うこともあり、すべてを辞めてしまおうとすら本気で考えたこともありました。
真剣に考えていろいろと訴えても、動かない、動こうとしない現実を突きつけられ、焦りと苛立ちばかりが募る毎日に、なぜ、こんなに我々が苦しまなければならないのか?といったあきらめも実際に感じたこともありました。
が、その時も周囲からの心配の声、実際に支えてくれた人たちのおかげで、なんとか今までやり続けることができました。
こういったことは、組織の代表や法人の代表になった人間にしかわからない苦しみなのかもしれません。
ふと気がつけば、私たちの周りにも、そんな見えない責任を背負ったたくさんの人たちにお越し頂くようになりました。
だからこそ、こうやって今も、毎日のようにお互いに支え合って、継続できているのかもしれません。
最近、ふと思ったのは、周囲を見渡せば、いつのまにか私ではなくても、きちんと相談支援や支援技術を教えてくれる中堅やベテランがいること、しかも他の地域よりもはるかに増えたということでした。
私が最初に思い描いた世界が、確かにこの何もなかった那珂川市とその周辺にできあがったようにも感じました。
最初は、私だけの想いで始まったことかもしれませんが、もはや私だけの想いでこの組織が動いているわけではないことは、今回集まって頂いた方々をみても、明らかなことです。
周囲には、他にもたくさんの団体があると思いますが、自分たちの法人の枠を超えて、地域に密着しながらも、ここまで大きく広がった団体は他にはありません。
利用していただいたみなさんに、心から感謝しています。
今年は、コロナ禍からようやく抜け出しはじめた時期ですが、その反動ともいうべき社会情勢によって、誰もがおそらく激動の1年となっていることだと思います。
来年こそは、もっと良い年にしたいと思いますが、実際に良いニュースは見つからないのが実情です。
コロナ禍に加えて、ウクライナの紛争が世界経済に大きな影響を及ぼしています。
日本はともなく、世界は徐々に規制がなくなり、人々の動きも活発になってきました。
これまでは、ひっそりと生活をしていた世界中の人々が、徐々に動き始めてきたのです。
物価はじわじわとあがり、国は高騰した物価に対応するために、補助金や支援金をせっせと配ってはいますが、すでに目の前には、かなり大きな増税の話は着実に進んでいます。
私たちの目の前にいる方々の生活は、おそらく今後、さらに生活が苦しくなっていくことが予想されます。
社会に翻弄されながら、それでも尚、生きていかなければならない方々を、皆さんは日々支援を行なっているのです。
就労分野も経済状況次第ではとても大変になります。
児童分野も、大人の影響を色濃く受けてしまいます。
もしかしたら、今まで利用していたサービスを控える人も出てくるかもしれません。
移動にお金がかかることで、利用したくても利用できなくなるかもしれません。
これまで考えもしなかったことが、みなさんの目の前で起きるかもしれないのに、私たちは今までと何も変わらなくてよいのでしょうか?
だからこそ、危機感を抱いた人たちが、常に私たちの研修会に参加していただいていると思うのです。
そんな危機感を感じながら、私たちもつながりを持ちながら、いろんな対話を通じて、危機意識の共有を行ったり、解決策を導き出したりしての今があります。
社会に影響をうけるのは、利用者だけではなく、私たち自身でもあるのです。
今や、独立した相談支援専門員も数多くいます。
実際には、支援だけではなく、経営も行なっているのです。
私たちも明日の生活を考えていく必要があるなかで、もはや中途半端な運営はできないのです。
今月に入って、事業所閉鎖の話や職員の一斉退職の話が数件、特にこの筑紫地区といった身近なところでも耳にしました。
時代錯誤の法人運営は、あれほど潰れないといわれた福祉事業所をも崩壊に導いているのです。
もはや、福祉事業所も潰れる時代です。
そして、その影響は確実に利用者さんに及びます。
私たちは、すでに経営の勉強会も始めましたが、制度施策を先取りしながら動いている法人や事業所があるなかで、皆さんの法人や事業所はどのような状況でしょうか?
社会福祉法人であろうが、NPO法人であろうが、安心できるものはなにひとつありません。
過去にしがみついていても、今では通用しないことは、事業運営を見ていても感じることがあります。
人材の流出が多いのは、営利組織でも非営利組織でも大きな差はありません。
非営利だから安心なんて、それは地域で計画相談をしていると、はっきりと事実ではないことが明らかになっていきます。
今回の忘年会に参加した人たちをみると、昨年から参加していただいている人たちから、はじめて参加していただく方々まで様々です。
ありがたいことに、私たちのメンバーも良い意味で新陳代謝が行われており、最終的に参加者の人数は大きく変わりません。
人数が減らないというのは、私たちを必要としてくれる人たちが集まりながら、事業や支援が安定してきたからこそ、必ずしも私たちが必要とならない人もいるということです。
だからこそ、私たちが顔見知りになった方々は、地域に着実に増えていると言えます。
おかげさまで、周辺地域のどこにいっても、声をかけあう人たちの輪が確実に増えているのです。
中堅やベテランになったことで、人材育成分野にも進出したメンバーも増えました。
もちろん、私たちが主体ではありませんが、そういった役割を担う人たちが、実際にこれからの福祉職員のために開催される研修の実行委員になっているのです。
そういった一線で人材育成を行なっているメンバーが、私たちに所属する団体にも増えていることはとても喜ばしいことです。
私たちも、着実に研修会の範囲を拡大していくように努力しています。
来年はさらに学習会の種類が増えそうとの報告もあっています。
特に難しいと言われる「医療連携」や、最近は特に数が増えてきた「グループホーム」の学習会も来年は開催予定です!
何度も言っていますが、当初は私の想いで始まったことからもしれませんが、もはや、私の思いだけ組織が動いているわけではないのです。
そこには、積極的に関わり、知識や技術を共有してくれる方々が存在しているのです。
本当に今年1年、皆さんには感謝してもしきれないくらい、たくさんの支援を頂きました。
参加頂いたみなさんに、心から感謝を伝えたいと思います。
来年もより頑張ってまいりますので、引き続き、福岡・筑紫地区地域福祉支援協会をどうぞよろしくお願いいたします。
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