第36回福岡筑紫地区就労支援事業所運営研究会(通称:原点回帰の会)のご報告
いよいよ私たちの活動も令和6年度に入ることになりました。
今回は、36回目を迎える原点回帰の会で、今年度の幕開けとなりました。
今回の原点回帰の会は「二部構成」であり、一部は、前回のアンケートに基づく内容の続きで、二部は、ブッシュクラフトインストラクターでもある松尾さんが、「災害に備えて、今日から使えるサバイバル術」と題して、災害時の身近なもので対応する生き残り方についてお話頂きました。
最近になり、私たちの地域では有数の自立訓練/就労移行支援事業所である「ワークオフィス絆結」さんの1年後の閉所が伝えられました。
それは、今回の法定雇用率の上昇により、親会社である西部ガスさんは数十名の障害者雇用を行う必要に迫られているとのことで、このことは、障がい者に就労訓練を行い、採用できるまでに育てて、障がい者雇用として受け入れるには、あまりにも時間を要しすぎるし、不足している状況とのことでした。
結果的に、西部ガスグループ内に、職場で障がい者を受け入れるための知識や技術を提供し、受け入れる体制をつくっていくことの方が重要になっているとのことで、こういった形で地域に影響を及ぼすようになることは、誰もが予想だにしませんでした。
この地区から、また、有数の就労移行支援事業所がなくなり、利用できる社会資源の減少は、この地区に生活する利用者にも少なからず影響を及ぼすことになりそうです。
同時に、これらは、新しい事業として始まる就労選択支援事業所のお話にも影響します。
今後、特別支援学校の卒業生のほとんどが、就労定着支援を利用して「就労移行支援」「就労継続支援A型」「就労継続支援B型」に進んでいくことになります。
それを担うのは、地域の就労移行支援を持つ事業所がほとんどだと言われます。
しかし、その就労移行支援が減少の一途を辿るこの地域は、はたしてどこが就労選択支援を担ってくれるのでしょうか。
筑紫地区に生活する多くの障がいを抱える学生は、場合によってはみんな大橋や薬院、天神、博多方面にまでいかないといけないのかと思うと、悲しい気持ちにしかなりません。
令和6年度の報酬改定にも相まって、就労移行支援は定員10名から設立できるようになりましたが、時すでに遅しのような印象。
もはや、就労移行支援を担う支援者すら減っている状況ともいえます。
個人的にも、この地区の就労支援の未来が心配にも感じてしまいます。
そして、私の影響でキャンプをはじめて、今や、誰よりもキャンプを愛する松尾さんが(苦笑)サバイバル術を教えてくれました。
人間が生き残るために必要なものは、①空気 その次にはなんと②シェルター が必要だとのこと。
要は、シェルターがないと、体温が奪われたり、身体への負担が大きく、3日も生き残れなくなるとのこと。
今回の地震でも、救出のために72時間のリミットが言われていましたが、まさに、シェルターがあるかないかで、私たちの生存率は大きく変わるとのことでした。
そのため、どの家にもありそうな「ブルーシート」と突っ張り棒で、シェルターを作る様子をみせてくれた松尾さん。
みなさんからは、驚きと感嘆の声がみられていました。
他にも、最小限の水でご飯を炊く方法、飲み水の作り方、など、いろんな手段を教えてくれました。
こういった知識は、本当に大規模災害に直面した時に重要になる可能性があります。
今回は、就労支援の勉強会でしたが、みなさんにとっても大切な人を守るための一助になったのではないかと思います。
さて、今年度も無事にスタートすることができました。
私たちの活動を継続するためにも、会員登録の更新、新規登録、よろしくお願いいたします。
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