第28回福岡筑紫地区計画相談支援研究会(通称:チキンの会)のご報告



















コロナ禍で、なかなか講師をして頂くことが難しい状況が続いていましたが、今回、福岡市城南区にある就労継続支援B型と生活訓練を行なっている「雨上がりの虹」の生山さんに、お話をお願いしました。

生山さんは、これまでのなかでもたくさんの知識と数多くの経験をお持ちの方です。その生山さんは、今から3年前に、これまでの経験を活かした事業所として、「雨上がりの虹」を設立されました。

ちょうど、設立から3年目の節目を迎えることで、「自分のこれまでの整理する機会」として、私たちの学習会でお話をしていただくことになりました。

大変お忙しいなかでの貴重な時間でしたが、信頼されているお仲間もお越しいただき、これまでの経験を踏まえた、とても濃い内容のお話をして頂きました。

支援者として、個人的に私自身もいろんなことを考えるきっかけになりました。

雨上がりの虹さんは、カフェを中心に運営されており、精神障害者を中心として支援を行いながら、地域のコミュニティづくりを意識して運営されています。

コロナ以前は、若い人から年配の方まで、多くの方が集ってカフェをご利用されていたとのことでしたが、皆さんご存知の通り、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、客足も遠のき、経営そのものが閉鎖も検討するくらいに厳しい状況が続いていたとのことでした。

その辛い状況を利用者さんと、地域の方々に支えられ、なんとか乗り切って今日を迎えたとのこと。

その中で、生山さん自身が、「支援とは」「自立支援とは」何かという、答えの出ない問いを常に考えながら、日々、目の前の利用者と向き合ってこられたこと、私たちの支援が、本当にその人の支援となっているのか、自立支援の妨げになっていないのか、日々、忙しさにかまけて、私たちが忘れがちになることを、今回のお話通して、思い出すきっかけになりました。

生山さんのような方が、近隣で支援を行なっていることが、いかに地域の福祉の力になっているのか、確かに、新しいもの、新しいことに取り組む事業所はたくさん増えているのですが、本来の支援を深く追求する支援者は、大幅に減少しているのではないかと危惧するのです。

生山さんのような方と繋がれば、私たちはきっともっと利用者に対して真摯に向き合い、支援を行うと思うのです。

私たちの活動は、そのための「つながる場」でありたいとこころを新たにしました。

みなさんは、どのように感じたのか、是非、教えていただけたら幸いです。



さて、令和4年6月11日(土)は、『計画相談のきほんの「き」最終章〜ファイナル〜』と銘打って、計画相談向けの6時間に渡る研修を開催します。今日現在で、zoomを含めて12名の応募をいただいています。本当にありがとうございます。

全国には、私以上に長く計画相談に従事している方も数多くいますが、ここ福岡で同じ人が計画相談を継続しているケースは、決して多くはありません。黎明期から現在に至るまで、その時々によって地域ニーズが変わっていること、計画相談の相談支援専門員が求められることは、過去と現在では大幅に変わっていること、私たちの時代の当たり前と、今の時代の当たり前の違いを含めて、私たち計画相談がいかに柔軟な対応を求められるのか、そして、決して変えてはいけないものも含めて、私が最後に皆様にお伝えしたいことをお話します。

締め切りは来週までですのでお早めにお願いします。


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