第21回福岡筑紫地区児童発達支援研究会(通称:ハマチの会)のご報告

 


今回のハマチの会は「非認知能力とは?」ということで、TEKUNOBIの吉田さんからの報告がありました。


非認知能力とは?

  • 「⼀貫した思考・感情・⾏動パターンに現れ、フォーマル,インフォーマルな学習経験によって発達し、⼀⽣を通じて社会経済的成果に重要な影響を及ぼす個⼈の能⼒」と定義されている。
  • 「⽬標の達成」「他者との協⼒」「情動の制御・管理」の3点から捉えられる。
  • 数値で測れるものを認知能⼒(知能指数など)と表現する。

すなわち、テストの点数やWISC-Ⅳのように、はっきりとした数値では表せないものの、これからの時代を豊かに生きていくために大切な要素として、日本の教育現場でも注目されています。


しかし、支援者である私たち自身、はっきりとした数値で表しやすい評価で、我が子を含めたこどもたちを評価しがちです。

その結果、専門家や支援者も明確にわかりやすい「結果」が出るようなアプローチをする傾向にあります。

保護者においては、WISC-Ⅳ・Ⅴの結果に一喜一憂することになるのです。



はたして、本当に認知能力だけの結果で、社会に適応できたり、本人の持つ能力を発揮することができるのでしょうか?

今回の研修は、そんな支援者と保護者双方に、ちょっとした投げかけを行ってくれる機会となりました。



非認知能力を向上させる支援は、「答えを出さない」「ゴールを設定しない」ことが重要とのことです。

しかし、支援者としても、保護者としても、このこと自体が難しいのです。

私たちは、何事もに対しても答えを先に出しがちです。

答えを出す前に、一旦その問いに対して立ち止まり、

「あなたはどう思うの?」「あなたは、どうしたいの?」

と尋ね返すことも重要なのかもしれません。



私個人的に思ったことは、相談支援を行うなかで、どうしても知能検査の結果に一喜一憂して、途端にいろんなアプローチをする保護者の存在についてでした。

もちろん、その気持ちはわかりますし、そのこと自体を否定するつもりもありません。

親としては、子を思う気持ちの結果であり、将来に対して、少しでも本人が社会に適応できるようにという思いの現れだと思います。



しかし、そこで一度立ち止まることも重要だと思ったのです。

時々、あまりに早急に変化を与えることで、肝心なこどもさん自体が混乱している様子も伺えます。


まずは、冷静に話し合いを行い、何からはじめるのか?親としてどこまでできるのか?こどもは置き去りになっていないか?などを、ひとつひとつ話をしながら、スモールステップを行うことだと思います。

なによりもまず、その不安を軽くしてあげることも、私たち相談支援専門員の大きな役割だと思うのです。

単にニーズに呼応するのではなく、なぜ、そういった想いに至ったのか?その要因がどこになるのかをきちんとアセスメントし、ひとつひとつを確認しながら、保護者に冷静に選択してもらう環境を提供すること。

過度の呼応は、保護者の視野を狭めてしまうことにもつながります。

その結果、こどもに負荷がかかり、こどもが疲れてしまっていたり、混乱してパニックを起こしていることもあります。



多角的にものごとを見ながら、一緒に考えて選択肢を提供する。

そんな相談支援専門員であることが重要だと思った次第でした。



個別支援や専門家による支援が望まれるなかで、本当の意味で「非認知能力」を向上するのは、総合的な支援であるとも言えます。

であるならば、特別な謳い文句はなくても、その子に応じた支援を心がけた集団療育を中心とした事業所が、いちばんの謳い文句になるのかもしれませんね〜。


興味あるテーマを挙げてくれた吉田さん、ありがとうございました!



次回は、チキンの会です!(何も考えていませんw)





さて、今回、受付嬢である亀井さんが、ご旅行ではじめての不参加でした。

受付はどうなるのか?と不安になりましたが、このおふたりがしっかりと対応してくれました。



・・・がしかし、この場にいない亀井さんが、配信をみながらこんな指示がおふたりに・・・。


「ふたりにお茶がでてないよ〜」って・・・

すげぇ・・・

やっぱすげぇわ・・・


・・・こえぇw




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