第36回福岡筑紫地区計画相談支援研究会(通称:チキンの会)のご報告

 

当日、ご参加頂いたみなさんありがとうございました。

今回の研修は、全国に訪問看護を展開されている株式会社N・フィールドさんにおいて、居住支援サービスを提供している、辻 愛さんを講師にお招きして、居住支援の実際について、ケースなどを通じてお話頂きました。

久しぶりの外部講師をお呼びしての研修会となりましたが、いつもと温度の違いを感じることができたのではないでしょうか?


同時に、計画相談として、いやソーシャルワーカーとして、福祉資格もなく、経歴は不動産屋に従事するために必要な宅建資格のみで、あれだけのソーシャルワークを行ってしまう辻さんのバイタリティに、参加された皆さんは、おそらく圧倒されたのではないかと思います。



私自身もこれまで長年、相談支援の現場で勤務してきましたが、あれほどケースと向き合い、結果を残してきている辻さんの努力は、尋常ではなかったと思います。

しかも、居住支援サービスの提供している範囲は、山口県から鹿児島までであり、その中からどの地区でも住居を探し、しかもひとつではなく数件の内覧できる物件を提供する辻さんの力は、正直、中途半端な気持ちでは達成できるものではありません。

経済的に厳しいのはすでに当たり前で、そこから生活保護に繋ぎ、転居費用や住居費用を捻出する・・・やもすれば、自治体の保護課から拒否すらされることも。



しかし、そんなことに怯むことなく、自ら生活保護法を熟知し、曖昧な判断は厚生労働省にもすぐに確認して、適当な対応をする自治体の生活保護課のケースワーカと対峙する、その背景には、辻さんのこれまでの関わりのなかで、うまくいかなかったケース、命の現場に関わったケースといった複雑な思いが絡んでいることもわかりました。

いつも笑顔で立ち回り、行政との信頼をも勝ち取っていく姿は、私たち相談支援専門員並びに現場で利用者と向き合う皆さんにとっても、大きな刺激になったのではないかと思うのです。

私たちの仕事は、学問以上に現場での実践力であるということを、辻さんに教えてもらった気がします。


そんな辻さんを結びつけてくれたのは、前職でのつながりでお世話になったと話すノーマの松田さんであり、その松田さんに辻さんを紹介したのは、アイテラスの豊本さんということで、こういったつながりによる出会いを、この研修を通じて皆さんにもつながってもらえたらと思うのです。

想いのある支援を行う人は、同じ現場で働く私たちに対しても大きなモチベーションを与えてくれます。

困った時には、是非、名刺交換を行ったみなさんは頼っても良いのではないかと思います。



辻さん、本当にありがとうございました。

また、私個人もご連絡したいと思います!


繋がるために自ら動くって、ほんと私たちの仕事には大切なことだと思いました。








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