【初代管理者より】なぜ私は、10年以上計画相談を続けることができたのか -講演会のご案内-
| 私の計画相談の歴史は、この景色からはじまりました。 |
長年、筑紫地区において「計画相談」という仕事に向き合ってきました。
そのなかで、私自身がこの仕事を10年以上に渡り続ける上で最も大きな課題だったのは、実は制度でも報酬でも人員不足でもなく、ましてやケースの対応に苦慮するといったものでもなく、「いかに新鮮さを忘れず、モチベーションを維持できるか」という、ごく個人的な問題だったように思います。
もし私が、目の前の利用者やご家族と日々向き合うことだけに終始していたなら、おそらく5〜7年ほど経ったところで私は完全に意欲を失い、集中力を欠き、同じ障害福祉でも「他の障害分野のほうが自分に合っているのではないか?」と感じるようになっていたかもしれません。
計画相談そものもをやめていたかもしれません。
それは他者の問題ではなく、あくまで自分自身の問題であり、悩んだ期間は、まさに自分の役割がどこにあるのかを探し求める旅路でもありました。
特に50歳を過ぎてからは、徐々にはたらく期間と終わりを意識する様になり、これまで以上に「この仕事を続けることが、本当に自分にとっての正義なのか」ということについて、かなり悩んだ時期もありました。
それでも私が計画相談から離れなかったのは、単に生きるために稼ぐためではなく、この仕事を通じて、『自分なりの計画相談に対する目的意識や役割意識を大きく変えることができた』からだと思います。
そして何より、「自分の人生をかけて取り組むに値する仕事である」という認識を持てたことが大きかったのです。
であるならば、今を起点として、これから先の5年、10年をどう続けていくか。
そしていつか訪れる、現在私が担当している利用者やご家族との別れ、私にとっての家族や親戚の様な皆さんを、誰にどのように託すのか。
そのために、どのように人材を育て、次の世代、さらにその次の世代へと引き継いでいくのか
――そうしたことを真剣に考えるようになりました。
それらを実現するためには、計画相談という業務を続けながら、事業所や法人業務以外の地域における役割も担う必要があります。
計画相談としての経験を重ねるということは、地域にとっての課題について、支援者と共に考えることや、後進の育成などについても深く考えていく必要があります。
そして、本当にこの仕事をこれからも続けるのであれば、その役割から決して目を背くことはできないのです。
まさに、主任相談支援専門員の役割は、そこにあるのです。
そしてその役割を果たすためには、新たな知識や技術を学び続けなければ、結果的に周囲に悪影響を及ぼす存在、「重鎮感だけを漂わせる年配者」「時折、辛辣なことばを発する年配者」になりかねません。
私自身は、決してそうはなりたくないと心から思いました。(すでになっている感もありますが・・・)
自分自身の柔軟性をどう保つか。
新しい価値を取り入れながらも、過去の歴史とのつながりを断ち切らず、その流れを汲み取った上で変化を加えていく。
過去を全否定するやり方では、多くの賛同を得ることはできないでしょう。
福祉に新しいも古いもないからです。
国はすでに、将来の少子高齢化・人口減少のなかで、既存の社会資源だけで地域ニーズを満たすことは不可能だと認めています。
限られた予算のなかで、その役割のすべてを福祉制度に担わせることは、もはや現実的ではないという前提に立っているようにも感じます。
これからの福祉は、「地域にすでにある資源をいかに活用し、いかにつなげていくか」
――そこが最も大きな課題になっていくはずです。
筑紫地区だからこそ、私たちの責任は大きい
今回、共同体「ファイブスターアライアンス」の2周年記念講演会を開催するにあたり、北九州市立大学の深谷裕(ひろい)先生をお招きすることができました。
この機会は、私たち相談支援専門員にとって、それぞれの地域で福祉に従事する方々、さらには地域福祉のこれからを考えるうえで必要な気づきをもたらしてくれるのではないかと、大いに期待しています。
筑紫地区は、周辺の地域とは異なる独特な特徴を持つ地域です。
この地区だからこそ、計画相談支援事業所がこれだけ増えてきたことにも理由があります。
しかし、その質や周辺地域への影響まで視野に入れると、私たちが背負う責任は決して小さくありません。
だからこそ、この地区で働くすべての支援者の皆さまに、この講演会の場をともにしていただきたいと考えています。
講演会にご参加いただきたい方
- 相談支援専門員の皆さま
- サービス管理責任者の皆さま
- 児童発達支援管理責任者の皆さま
- 基幹・委託相談支援センターの職員の皆さま
- 行政機関の担当者の皆さま
- その他、地域の福祉に関わるさまざまな支援機関の皆さま
将来の地域福祉を担っていく立場にある皆さまに、ぜひご参加いただければと思います。
この筑紫地区でこうした講演会を開催すること自体が、私たちの地域がより良い福祉のかたちへと向かっていく、ひとつのきっかけになるのではないでしょうか。
そんな何かしらの変化を、この場から起こせればと願っております。
皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。

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