《計画相談向け研修》第2回計画相談のきほんの『き』
計画相談のきほんの「き」と聞いてみなさん何を思ってご参加いただいたのでしょうか?
やっぱり、技術論的なところですか?
私は、この仕事に技術論以上に大切なことは、「自分の立ち位置を確立させること」
同時に、支援に対する精神的支柱をもつことだと思っています。
なので、技術論以上に、自分自身と向き合うことが重要なのだと思うのです。
「なぜ、あなたは計画相談をしているのか」
「計画相談の意義はいったい何か?」
「計画相談は何を求められているのか?」
「そもそも計画相談は必要とされているのか?」
なぜ、理念的な話が多いのか?
なぜなら、計画相談の土台を、今、まさに計画相談自身の手で崩しているからです。
どれだけ楽をするかを考え、どれだけ業務を省くかを考え、ルール的にOKだからといって自ら気軽に省略することで、結果的に、計画相談に対する周囲の評価は「必要ない」と言われています。
あなたの耳に入ることはありません。
面とむかって誰がそんなことをいうでしょうか?
言われてないから問題ないでは、頭の中はお花畑というに他なりません。
業務上、必要だからみなさんは私たちに付き合ってくれてますが、結果的に「なくても困らない」というのがまさに、いまここにある『計画相談』です。
私はこの5年以上の間、まさに「計画相談の存在意義」を求めてきました。
常に「なんのために」を考えてきました。
そのために、たくさんのケースを抱えながらも、省略するのは私の能力の低さに伴う余分な時間の掛け方であり、如何に自分の処理能力を向上させるかのみを考えてきただけで、本来の目的を超えた手続きの省略や本人ならびに保護者に対する面接時間などは、一切減らしませんでした。
むしろ、面接時間は伸ばしてきた自負があります。
たった年数回しか顔を合わせない計画相談の存在意義を示すためには、その時に全力で向き合い、そして、「あなたに話ができて良かった」と思ってもらえることです。
終わった後に、どんなに苦しい状態でも「なんとかなるかも」と少しでも不安や心配をなくすことができるか?
いつも、毎日が漠然と不安だけれど、いざというときは周囲に相談できる人がたくさんいるからなんとかなるかも?
そうやって、本人やご家族が少しホッとすることができる会議であるかどうかだと思っているのです。
そのために、1回の会議足りとも気を緩めないのがこの「計画相談」なはずです。
そういった私たちの本来の役割を忘れている計画相談が多いのが現状です。
だから、ひとりでも相手の気持ちを慮(おもんばか)ることができる相談支援専門員が増えてくれたらと思うのです。
普段は私の存在は忘れていても、ふと立ち止まった時に思い出してもらえる存在で良いのです。
そのためには、常に「エンパワメントの視点」が必要ですし、「私が変えたのではなく、あなた自身が変わったのです」と自信を持って相手に伝えられる支援を心がけます。
私は、気のいいおっさんではないのですから。
さて、次はどこできほんの「き」ができますでしょうか?
6時間ぶっ通しは、正直疲れますけど(笑)
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