第27回福岡筑紫地区福祉倫理研究会(通称:対話の会)のご報告




今回の対話の会は、「適切に継続される支援について必要なこと」についての対話が行われました。

担当している松田さんの日々の業務から、ひとりの利用者を継続して支援を行うことの重要性と、そのために私たちが行うべきこと、また行うべき支援について、参加されたみなさんと一緒に対話を行いました。


最近、「心理的安全性」というキーワードが、この地区においてよく話されるようになりました。

例えば、ノーマのある那珂川市のネットワーク会議でも、この「心理的安全性」が担保されたなかでの対話が重要であると言われるようになったように、松田さんは、その走りをこの対話の会で行なってきたのだと思います。



対話の会で話されたことは、様々な個人情報の観点から、詳細については記載しないことになっていますが、そのテーマの枠を超えて、様々な答えのない対話がなされていました。


継続した支援を実現するためには、私たち支援者がそこにい続けることが必要になります。

同時に、そこにい続けることの難しさを一番理解しているのも、また私たちなのです。



支援者として、そこにい続けることは、ある意味、利用者の声にならないベースにあるニーズに応えていることなのです。

だからこそ、私たちがまず、そこにい続けることを優先すること。

そして、どうしてもそれが困難になったときに、私たちは次の人にいかにバトンタッチをしていくか?

ちょうど、移管を受けている松田さんだからこそ、そういった葛藤やジレンマを抱えていたことによるテーマだったのだと思います。



支援者として、本当の意味でのひとりの利用者に対して、関わりを持ち続けていくのか?

私たちの支援が、ご本人の能力を奪っていないのか?

私たちの支援が、ご本人に行きすぎた支援になっていないか?

私たちの支援が、次の支援者、利用者にとっての負担になっていないか?

私たちの支援が、利用者の評価を下げてしまうようなことになっていないか?


ここで詳細を説明することはしませんが、こういった話をすると、いかに私たちの行動に責任があるかを強く感じさせてくれます。





私は、相談支援の現場で20年、その内、計画相談を10年にわたり行なってきました。

来年1月末で丸10年を迎えます。

長きに渡り、計画相談の相談支援専門員として続けることができたのか?これまでに起きた様々なエピソードと、これまでの10年の計画相談人生の中で、私の生き方に何をもたらしてくれたのか?そんなことを、どこかでみなさんにお伝えできる日がくれば良いなと思っています。





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