【来年就学する児童向け】放課後等デイサービスの上手な見つけ方


就学に向けて放課後等デイサービスを探すために保護者が動きはじめる時期は年々早くなっています。


まだ、年中さんのお子様を持つお母様から、以下のような質問が届きました。

来年、小学校に入学するお子様を持つ保護者さんは、すでに、就学して利用できる放課後等デイサービスを、今から見学したりして見つけているようです。

すごいですよね!

受け入れる側も、受け入れられるかどうか、現段階でわかっているんでしょうか?

それにしても、年々、保護者が動き出す時期が早まっているように思いますが、やはり、利用する人が多いからこその悩みなのでしょう。

先輩保護者のアドバイスがそうさせているのかもしれませんね〜。


さて、質問に対しての返答は、あくまで私個人の考えであり、必ずしも「そうあるべき」ということではありません。

求めるニーズは様々ですし、そういった意味では、私のアドバイスに合わせる必要もないのですが、求めすぎてしまうことにより、いよいよ混乱する方もいるので、あくまで「完璧」を求めすぎるのも返ってよくないことが伝わればいいなと思っています。


もし、みなさんの参考になれば幸いです。





【お母様からの質問】(原文のまま)


おはようございます!

お忙しいところ恐れ入りますが、ちょっと、聞いていいですか?

すみれ園のママさんと今も子供のこととかで時々連絡をとりあってるんですが、全員年長さんのママなので、放課後デイ情報を必死に集めているところです。


本人のために探すのはまだ早いですが、来年に向けて私も頭に入れておきたいので、寺川さんが信頼している放デイ事業所があれば、参考までにおしえていただけますか?



【わたしからの返答】


ご連絡遅くなりました!もう、すでに放課後等デイサービスの見学をしている方もいる時期なのですかぁ。ちょっとおどろきです😅ご依頼の内容ですが、ひとつひとつ説明していきたいと思います。


まずはじめに。

放課後等デイサービスは、地域に数も増えてきており、確かに選びやすくなりました。反面、人気の事業所はすでにいっぱいであり、丁度、本人さんが就学したタイミングで利用できる事業所がどの程度あるかは、実際のその時期になってみないと現段階では不透明です。もちろん、利用できないわけではありませんが、放課後等デイサービスの場合は、2~3事業所の並行利用は基本ですし、あえてそうしないと、インフルエンザやコロナが流行ったときなどに、「いきなり受け入れ停止!」ということもあるので、誰もが利用先のある程度確保しているのが実情です。なので、すべてひとつで賄える事業所を探そうとすると、あまりうまくいかないかもしれません。


私がおすすめしている選択肢としては、「地域の小学校に通う場合」は以下のことをお伝えしています。

①自宅から最寄りの事業所を中心に選ぶこと。

②事業所の特色ばかりを追って事業所の選択をしすぎないこと。

③本人が「行きたい」事業所を中心に選択すること。


①の理由

単純に、学校から自宅に帰る途中や近くであれば良いですが、わざわざ一度、遠くの事業所に行ってから、また自宅に戻るというのは、以外と精神的に本人も苦痛になります。また、何かあったときには、保護者が動く必要があるなかで、お母様がすぐに動けない範囲に行ってしまうと、家族の負担がかなり大きくなります。


②の理由

運動系、習い事系、療育系と、確かに専門職の存在や個別療育、特殊なプログラムをウリにしている事業所は数多くありますが、放課後等デイサービスに限っては、あまりそのことばを鵜呑みにしない方が良いと思います(母子通園型の個別療育は別です)。そもそも、学校終了から帰宅までの時間はおおよそ2時間程度です。送迎にかかる時間から、宿題を含む活動をしたりおやつをたべたり、活動プログラムをしたらすぐに帰宅時間になります。その中で、~~療育ばかりに目を向けたところで、気がついたら宿題して帰宅したということもしばしばです。正直に言ってしまうと、平日の事業所の差はあまり感じません。大切なのは、対人関係へのアプローチや集団での活動、大人の適切な介入といった支援者がこどもたちを良く見ている総合的な支援を行う事業所をまず中心に選ぶと良いかもしれません。その後、運動や活動プログラム、療育を謳う事業所を利用するもの良いでしょう(運動系などをウリにしている事業所は、運動がない日の利用の人気がないんですよね~)。


③の理由

③は基本中の基本の話です。要は、保護者が行かせたい事業所と本人が行きたい事業所は違う場合があるということです。逆に、本人が行きたい事業所は、親が行かせたいとは限りません。しかし大切にしてほしいのは、利用するのは本人であるということです。であるならば、やはり本人と事業所を見学し、体験は必ず行なってください。その中で、本人が行きたいと思える場所を中心に利用した方が懸命です。あと、事業所やスタッフの雰囲気も大切にしてください。やはり、笑顔で活気のある、または、丁寧でやり取りでお母様も安心できる事業所を選択してもらえたらと思います。お母様の第一印象はとても大事です。


とはいえ、どの事業所も完璧な事業所はありません。有名な事業所でも、首をかしげるような支援を行なっているところもあります。無名でも、きちんと丁寧に支援を行なっているところもあります。事業所の見た目も大切ですが、必ずしも見た目がよい事業所が「良い支援」を行う事業所とは限りません。やり取りをしていくうちに、支援者の話がズレているなぁと感じることもあるでしょう。大事なのは、支援者に話がしやすいことと、こちら側の希望を伝えて、できるだけ寄り添ってくれる事業所が一番良いと思います。であるならば、どこが良い悪いかは、すぐにわかるものでもないのです。いうなれば一期一会です。



次に、事業所についてです。

正直にいうと、この地域で私たちノーマを知っている事業所に、耳を疑うような問題のある事業所はありません(万が一あった場合は、お母様の先入観を避けるために、そのときどきにお知らせします)。しかし、とはいっても本人とお母様にとって「あうあわない」は絶対にあります。ですので、やはり見学と体験を必ず行なってください。そして、アポを取る場合はすべて「ノーマの紹介」と事業所側に伝えてください。私たちが知らない事業所も増えてきましたが、その良し悪しは、他の地域の計画相談の相談支援専門員と連携をしていますので、何かしらの情報は入ってくると思います。その際は、お母様にもお伝えしますね!


あと、確実に放課後等デイサービスの利用につなげるノウハウとしてお伝えできるのは、その放課後等デイサービスが多機能型で児童発達支援をお持ちの場合は、今のうちから週1回でもそこを利用しておくと、小学校に上がる際に利用の優先順位が高くなる可能性があります(確実ではないですが!とはいえそうなります)。そういった選択もありですね!


ということで、おすすめの事業所をお伝えすることよりも、見学してみて「ここはどんか感じでしょう?」と聞かれた方が助かります(汗)また、「こういった事業所を探している」「家から近い、送迎がある事業所」などと希望を教えてもらった方が、具体的な選択肢を提供できます。まずは、何を優先するかご検討ください!


ながくなりましたが、参考になれば幸いです。おそらく、どこでも大丈夫だと思いますので、気軽に見学をしてみてください!よろしくお願いいたします!



いかがだったでしょうか?

みなさんの事業所選択の一助となれば幸いです。



「計画相談支援室ノーマ」では、計画相談の新規受け入れを行なっています!

受け入れ可能地域は、「那珂川市」「春日市」「大野城市」の3市です。(地域密着型の相談支援事業所を目指しています)

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