「ゲーム依存」「高校未進学」「不登校」「対人関係の苦手さ」こどもを取り巻く問題から生まれた居場所

 私たちが所属する法人が運営する放課後等デイサービス事業(児童発達支援事業)『就労支援特化型こどもサポートルーム カーサ』を設立して1年が経過しました。

あっという間に1年が経過したわけですが、私たちの抱える様々な課題のなかにある、たくさんの手応えを感じることができています。

カーサは、当初、保護者の声、ニーズである、貴重で大切な学生生活のなかで、将来を見据えた訓練を行なってくれる場所がないかという声に応えるために設立された事業所でした。

放課後等デイサービスにおける中高生は、良い意味でも悪い意味でも、小さい低学年のお子様に比べて放置されやすい存在です。

それは、これまでの利用を行なったことによって、その人や環境に慣れた結果、落ち着いて過ごすことができるからという成長の結果でもあります。

なので、モニタリングを行なっても、良い評価のなかに「小さいこの面倒をみてくれるやさしい子です」というような評価が必ず出てくることからも理解できます。

しかし、特に高校生になると、学校(特に特別支援学校)では、実習が行われるようになり、その実習の中で、卒業後の行き先を決定したりするような大切な時期となるのですが、放課後等デイサービスでは、そういった状況を念頭に支援を行うには、小学生が中心である放課後等デイサービスでは、なかなか難しいといえます。

「本人は楽しく通っているけれど、親としてはこのままでよいのだろうか?」という保護者の声は、少なからずあるのです。

同時に、そういった声は、真剣に支援を行なっている「放課後等デイサービス」の職員からもあるのです。

「自分たちではなかなか見てあげられないからこそ、本人としっかり向き合ってくれる環境につないであげたい」という声は、意外にも同じ放課後等デイサービス事業所の職員からもあがってくるのです。

そういった声を一番耳にするのが、私たち「計画相談支援事業所」ということになるのですが、今回、私たちはその声に応える形で、約1年前に「カーサ」を設立することになったのです。

設立当初は、おそらく知ってはいるものの、どんなところなのだろうと様子見をしている段階だったようですが、今では、ピンポイントで見学・体験・契約を行う利用者が増えてきました。

動じに、私たちの設立したこの「カーサ」は、ゲーム依存で悩むお子様、不登校で人との関わる機会が少ないお子様、コミュニケーションが苦手で引っ込み思案なお子様、本来なら高校生になっていても良いのに、うまく移行できずに引きこもっているお子様といったこどもを取り巻く様々な問題に対して『他にない』サービスを提供している事業所として、周辺の自治体からも認知されるようになりました。

フリースクールや広域通信制の学校と違い、児童通所支援施設のために保護者の負担も少なく、ほぼ同世代であることから、まるで少人数の学校に通っているような雰囲気もあり、特にあそびや楽しみを通してコミュニケーションを密にとる機会を提供することができるため、こどもたち自らが「通いたい」と言ってくれるようになりました。

コロナ禍では、特にこどもをとりまく問題が顕著に現れており、今では病院や自治体からも注目されるようになっています。

『今までは、未就学の15歳以上や不登校児童を紹介できる場がなかったけれど、今は、カーサがあるので本当に助かっています』と子育て支援を行なっている部署からもお話いただける環境です。

最初は、ニッチなサービスだと思っていた私たちでしたが、実際に開設してみると、地域で大きな問題となっていることを肌で感じることができました。

計画相談支援室 ノーマでは、計画相談という「公正中立」を求められる事業を運営していることから、率先してご紹介を行なったり、利用を前提とした計画相談を提供をしていません。

ただし、保護者のニーズのなかで、どうしても必要となった際のみにご紹介をさせていただいています。

私たちが希望するのは、『必要としている人たちに情報が届いてほしい』ということです。

これからも、私たちノーマは、地域のニーズのなかで私たちが協力できることを最優先に、サービスの展開を行なっていきます。

自由な校風の学校は増えてきましたが、実際に行くことができないお子様にとって、また、将来のために何か今から手を打っておきたいといったご希望の方には、確実に期待に添えると考えています。

みなさんも是非、身近に必要としている方にお伝えいただければ幸いです。


就労支援特化型(社会移行支援型)

こどもサポートルーム カーサ

福岡県春日市松ヶ丘4丁目68−2

電話092−558−8137

http://supportcasa.web.fc2.com

↑一度、みてみてください。





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