第31回福岡筑紫地区就労支援事業所運営連絡会(通称:原点回帰の会)のご報告
今回のテーマは、「障害福祉サービス事業所とインボイス」についてのお話しでした。
正直にいうと、テーマとしては就労支援の現場にはあまり関係のない話ではありますが、だからこそ私たちの研修会では扱いたいテーマでもあります。
私たちの多くは、非課税事業者でもある障がい福祉サービス事業所ですが、企業から仕事をいただいて工賃とする就労支援事業所にとっては、インボイスを導入しないことによる不利益も考えられることは念頭に入れておくべきかもしれません。
インボイスを導入している企業は、取引先もインボイスを導入してはじめて、税金の相殺(控除?)ができるとのことで、取引額や取引量によっては、企業側がインボイスを導入している法人を選択する場合もあるため、場合によっては死活問題になる可能性もなきにしもあらずだそうです(まぁ、実際にやってみないとわからない面でもありますが)。
なので、事業所によっては、早速導入に向けて動いているところもあるようですが、まだまだ多くの事業所は、「なんのことなのかもよくわかっていない」というのが現状なのかもしれません。
私自身は、主に給付費で運営している事業所ですので、特段、インボイスが必要となるわけではないと思いますが、やはり、こういった知識は、私たちが主催するような研修会がなければ、正直、知る由もありません(障害福祉サービス事業所でインボイスの話はきいたことない)。
知っておかないと、あとでバタバタすることにもなりかねませんし、特に、就労支援事業所は、利用者の工賃に反映されるだけではなく、翌年の平均工賃にも影響するので、最終的には、基本単価にも影響することになります。
普段から、こういった最新の情報を取りに行くことは、福祉事業所の運営の差別化にもつながります。
そういった情報の疎さから、周囲からは「旧態依然とした」「昔ながらの」といった負のイメージがつきやすいものです。
また、そういった事業所が、情報感度が高い事業所に対して、「福祉をなんだと思っているんだ」「福祉を喰い物にしている」といった一方的な情報で中身も確認せず、悪意ある発言を行なっているところもあります。
「なぜ、このような事業所が存在しているのか?存在し続けることができるのか?」といったことは、そこにはあまり考えが至っていないようにも思います。
だからこそ、普段から事業所間の交流を図り、横のつながりを持ち、いろんな視点で物事を判断する機会を持つことが必要だと思うのです。
結果:普段の生活にキャンプを取り入れましょう。私は、仕事が終わったら、そのまま食材を買い込み、キャンプに行きます。そして、肉を焼いたり、焚き火をしたりして楽しんで、次の日の朝早くに撤収し、自宅に帰り、シャワーを浴びて、出勤します(笑)
・・・真似できねぇ
②スタッフ求人の応募がありません。どうしたらいいでしょうか?
結果:人材紹介会社を利用するのも、考え方によってはひとつの手です。お金をかけるからこその、紹介側にも大きな責任があるので、丁寧にやり取りをしてくれる場合もあります。
ただ、これには逆の意見もありましたけど、あとは、どうするかは各自で決めていくしかないですねぇ。みんな、困っている説。
結果:まずは、徹底的に自事業所の強みをアピールすること。相談者の事業所は、バックが大手さんなので、絶対知らないだけで、もっと集まる可能性が高い。HPやInstagram、YouTubeなどを利用していくもいいし、プロに頼むと費用対効果も高いと聞いたことがある。また、訪問支援をしているとわかるが、就労移行支援を利用したくても、利用できない事情がある方も実は多い。ひとつは、訓練時に工賃がでないこと。一般就労に向けてとわかってはいるが、目先の収入がなくなると考えると、B型から離れられない実情もある人が一定数いる。加えて交通費。事業所は、都心部に集中しているので、通うとなるととても交通費がかかってしまう。実費補助をしているところは強いのではないか?
と、まぁこんなかたちで、いろんな意見が飛び交いました。
多くの意見を聞いていて、なるほどなぁと思いました。
背景には、人材不足による配置基準を満たせない状況というわけです。
人手不足による閉鎖は、そこを利用する利用者にも負担をかけてしまうものですので、やはり事業所にとっても死活問題なのだと思います。
指定取り消し事件も、配置基準を満たせずにいたために、うその請求をしていたことによるものだと言われています。
個人的な意見ではありますが、私たちの団体でも、福祉職員の地域からの流出を防ぐためにも、みなさんのための求人・求職ができる環境をつくってみても良いかなと思います。
ただし、本人が求職者でない人のリクルートには反対ですけどねぇ(出禁ですw)
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