第12回みんなで障がい児者の未来を語る「かたり場」(通称:かたり場/風前の灯火会)のご報告
今年度最後の「かたり場」ですが、今回は、誰もが知っていて、毎回所属が変わるという(苦笑)別名『20床ホームの申し子』まさにグループホームに関しては、この地区には、この人の右に出るひとはいないと言われる(爆笑)江崎さんに、「グループホームのあれこれ〜ニーズに合ったホームの選び方♬」と題してお話を行っていただきました。
というより、江崎さんの講演中の声は本当に通る声でして、「講演会慣れしている?」といった印象も受けるほど上手だったのが第一印象。おそらく、いろんなところで依頼され、「グループホームの話をしてほしい」と言われているのでしょう(というより、依頼する人は、「弁当代くらい」で聞けるほど安い内容ではないですからね。私が、この人の講演をマネジメントしようかとすら考えていますからw)。
今回は、グループホームに対する知識の浅い本当に素人である私たちにもわかりやすくお話をしていただきました。しかし、今回のお話の内容は、FC展開をしている企業等によっては、「耳が痛い」いや、おそらく「恐怖」すら感じる内容だったのではないでしょうか?それだけに(笑)レジュメも内容も完全クローズで行われていますので、今回については参加した人にとっては、「超」有料級の内容だったと思います。
実際に、参加されたGH関連のお仕事に就かれている方は、正直、恐怖や戦慄であり、これまで自分が受けてきた説明とは真逆の内容で、もしかしたら2度と、私たちの研修会には参加しない可能性もあるとかないとか?(しらんけどw)しかし、なぜ江崎さんがここまでグループホームにこだわり、追求するのかといえば、ひとえに「利用者主体」「利用者の生活を守る」という点において、一点の曇りもないということがよくわかります。制度をしっかり読み込み、解釈し、場合によっては本部とも戦う姿勢で取り組んでいるので、正直、同じ環境で長く勤務を継続するのは難しいのかもしれません。
しかし、周囲を見渡せば、グループホームを設立するための書類作成だけで、平気で数百万の手数料を取り、さらに1年の役に立たないコンサルをするだけでさらに上乗せして数百万を取るという「無知を逆手にとったビジネス」が横行する昨今、この江崎さんを採用するということは、すなわち年間800万以上の価値があるとも言えるでしょう。福祉業界では、もはや当然のようになったこれらの営業手法が存在しているわけですが、その背景には経験者である私たちのような足で稼いで積み上げてきた私たちの経験や実践を安く買い叩き、自分たちがまるで「実践者気取り」で荒稼ぎしているわけですから、正直、私たちがどんなに営業を受けても、容易にその事業所を紹介できないのは当然です。
なぜなら、その背景には「住まいを求める利用者」が存在しているわけで、簡単に閉鎖されても、合併されても、売り飛ばされても困るのです。私が実際に紹介しているのは、もともとオーナー自身が直接支援を行い、強度行動障害や情緒が不安定な利用者に向き合い、理想とする支援を追い求めて設立したグループホームであり、(利用者本人が自ら選んできた事業所を否定することはありませんが)実践も経験もない人たちがオーナーや管理者である事業所を、簡単に紹介するほど、私たちの仕事は責任のない「気軽な仕事」ではありません。
人の人生に関わる以上、そのニーズに寄り添う形で私たちは支援を行っているわけで、私たちのアドバイスの結果、その人に不快な経験をさせてしまうわけにはいかないのです。であるならば、石橋を叩くように「確実性」をできるだけ担保できるサービス事業所が重要であり、もともと福祉の何も知らずにコンサルの支援を受けて設立した事業所を、容易に紹介することはできないのです。
計画相談の中では、「(コンサルが入っているにも関わらず)運営の何も知らない事業所」に対して、共に学ぶ機会を提供しながら、グループホームを成長させようとしている相談支援専門員もいます。もし、その相談支援専門員に目を留めてもらっている事業所は、きっと幸せだと思います。私たちの仕事は「社会資源」である事業所の存在が不可欠です。しかし、その事業所が信頼に値するかは、その事業所の理念や運営、実践を見ていくしかありません。グループホームにもそういった積み上げを積極的に行っている事業所が実際に存在しているからこそ、そういった事業所を守る上でも、私たちも正しい知識と技術に裏付けされた事業所と共に、利用者の未来を一緒に考えていけるのです。
そういった身近でありながら内容の濃い勉強会を、今後もつくっていきたいと思いました。江崎さん、すばらしい講演、ありがとうございました。
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