《日々雑感》計画相談を長く続けることの意味

いよいよ、計画相談をはじめて6年めに突入しました。

利用して頂くみなさんとのお付き合いが長くなったことで、ご利用頂いているみなさん自身も何をすればよいのかをご理解いただいているので、計画相談を進める上では、大変やりやすくなっていると言えます。

実際に、モニタリング会議のアポイントの連絡をさせていただくと、多くの方々は「もう、そんな時期ですか?早いですね〜!」と言いながら、私のことを気にしていただいて、私の都合を優先してあわせていただく方々がとても多く、改めてみなさんに助けられてやれているのだなとしみじみ感じています。

ただ、最近になって、計画相談を長くやることに対する「大変さ」「苦労」を感じるようにもなりました。これって、おそらく私が実感としているものであり、計画相談に従事するすべてのみなさんが、そのように感じるかどうかは正直わからないですが、続けていく上での難しさを、私個人は、今、ひしひしと感じているところです。

それは、「惰性との戦い」です。

計画相談を行っている人しかわからないかもしれませんが、計画相談とは「楽」をしようと思えば、いくらでもできる側面があります。

例えば、計画案もコピペすればいいし、内容も変えなくでも、行政はそのことをわかりもしません。それとなく利用者さんには説明を行い、利用者さんを納得させることができれば、署名を頂いた内容には、誰も文句はいえないのです。

初めて計画相談の仕事をする人は、おそらくすべてが新しいことなので、目新しく新鮮に仕事を行うことでしょう。しかし、何年も同じことを繰り返していくうちに、「まぁ、今日はいいかなぁ」という甘い囁きが聞こえてくることが増えてきます。しかし、1度でも楽をしてしまうと、もはや堕落の途を一直線に走っていくのです。

実際に、コピペの計画案ってたくさんありませんか?

私自身は、「1度でも堕落したら一環の終わり」と常に意識しながら、「そうならない努力」をしているつもりです。かならず、皆様からのモニタリング報告や利用者さんやそのご家族からの聞き取りであるアセスメントであがった成長や課題を意識しながら、次の目標設定を行うようにしているので、なにかしらの項目が変更するといったことは、常に行っているのです。

また、別紙1といった、詳細な内容記載を求められるものについては、過去の内容に引っ張られないように、一旦、記載を消して白紙にして書き始めるといったことも、「意識的に」行っているのです。自分に課したものを考えると、完全に「どS」だと思います(笑)

私自身が「新鮮さ」を失うと、利用していただいている皆さんに、必ずや嫌な想いをさせてしまうのではないかといった危機感を抱いています。

まさに、「惰性」「虚無」こそが、長年計画相談を行う上での、大いなる課題なのです。


それは、利用者さんやご家族との関係性にもみられます。

みなさんが私に対して配慮をしていただいていることに、あぐらをかくような真似は絶対にしないと常にこころに留めているのですが、私の体調や精神症状によっては、何かしらネガティブな印象を与えているのではないかと不安に感じることがあります。

いつも、私の精神状態が健全であればよいですし、できる限り良い状態で取り組むことが私のプロとしての意識と思っているのですが、人生なにが起きるかわからない部分も大きいですので、日によっては集中力を欠くこともあります。

明るく振る舞っても、こころではどん底のことだってあります。それは、やはり人生だからだと思います。

そういった日は、やはり私も気持ちを奮い立たせながら、みなさんとお会いする一瞬に集中して取り組んでいるのですが、やはり、私もだめな部分もでてくるので、まだまだ未熟です。

みなさんは、私と半年に1回といったペースでお会いしますが、毎回同じ話ならば、はたしてこれから先もお付き合いいただけるでしょうか?

私は、みなさんにも「地域の」「最先端の」「最新の」情報を提供するように、実はいろんな情報を収集しながら日々、自分のバージョンアップに勤しんでいるのです。私自身の鮮度を維持しながら、「新しい私」に期待していただけるように努力しているのです。

いろんな環境に身をおいたり、日本を飛び出して世界に目を向けたりしているのも、みなさんにお伝えする内容に、「今」「世界」を提供できるようにしているからです。みなさんにとって、ノーマとお付き合い頂く価値を提供していきたいと考えています。

それは、みなさんが求めているわけではないかもしれませんが、そうしないと、私自身が維持できなくなると思うので、みなさんが求めていなくても、私はそうします(笑)

いつも、計画相談のご協力誠に感謝しています。そして、いつもみなさんが会っていただいている、ノーマの相談員は、なにげにストイックに計画相談の未来を考えているということを、少しでも知っていただけたら幸いです!

引き続き、計画相談支援室 ノーマをよろしくお願いいたします。

寺川


追伸 川口くんも、デンマークに行ってくれると信じています(笑)





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