《日々雑感》求人募集の裏側で

久留米にある2つの施設の長年勤務してくれた職員2名が、結婚退職することになりました。

結婚しても、出産しても、私たちは勤務を続けてもらうための体制をつくっていきますが、やはり、転居が必要となると辞める決断となるのは仕方ありません。

特に、私たちの法人が苦しかったときから支えてくれた職員でもあるので、本当に寂しい限りですが、温かく送り出していければと思うのです。


そして、当然ですが新たな職員を迎えるために、求人募集もかけています。

本来は、職員の負担を減らすための増員も考えていたので、久しぶりの大量採用を行う予定としています。


しかし、社会は「人材不足」と言われています。ましてや、福祉業界を目指す人も年々少なくなっていますので、求人を出しても応募すらままなりません。

しかし、そんな中でも数名の応募をいただきましたが、残念ながら私たちの想いを心から共有できる仲間には出会えていません。

それにしても、「人手不足」「資格者不足」だからでしょうか?そんななかで私たちが考えもしないようなことを平気で行う「応募者」がいるのも確かです。

そういった人は、残念ですが、私たちのお預かりしている大切なこどもたちや、保護者の対応をしていただくわけにはいかないのです。

私たちが必ずしも人を見る目があるとは思いませんが、少なくともこどもたちや利用者、保護者と何百人と接してきたなかで、かなり細やかな面まで感じながら仕事を行なってきたことから、多少は「その人を感じる力」は持っている方だと思っています。

申し訳ありませんが、相手をするスタッフが「女性」だから、「男性」だからといって、態度や声のトーンを変えたり、意欲を見せておきながら、「すぐにでも」ということばに私たちが応えても、私たちを平気で待たせてみたり。

私たちの業務は、みなさんに勉強をさせるために行なっているのではなく、常に利用児童のことを考えて、全力で向き合い支援を行う業務なのです。

面接の席で、平気で失礼な発言をしているのに、自分では気がついていないのであれば、そういった方にこどもたちを見てもらうわけにはいかないのです。

資格があるから偉いわけでもなく、むしろ専門性を持った職員は、自分の知識や専門性を否定することからはじめます。

しかし、実際は全く逆で、そういったある意味「恐ろしい」誤学習を行なっている方を、どんなに「国家資格があるから」「加算がとれるから」「のどから手が出るほど欲しいから」といって採用することは少なくとも私たちはありません。

体制が整わなくなれば、その状況で細々と運営するだけです。

「誰があそこをやめて、どこに移り」なんて、この業界は本当に狭いので、ほんとすぐにわかります。

先日、うちで面接をした方が、別の事業所に勤務していました。で、私はその事業所に計画相談でお邪魔するという(笑)

応募者の皆さん、たとえ、面接であっても真面目に取り組んでおいた方が良いと思いますよ。

採用されなくても、すぐに私はあなたに会いますし、すぐに仕事ぶりは私のところにも入ってきます。これまでに私たちの法人をやめた職員の問い合わせが、私たちの事業所に何回あると思いますか?

「とんでも面接」をした方が、別の面接を受けている情報なんてどの程度入ってくると思います?

あなたは見られていないと思っても、お天道様はみていますよ。昔の人は、本当に正しいことを言ったものだと思います。


・・・とはいえ、私たちは素直で、正直なひとを責めたりするようなことはしません。
別に、私たちだけの求人を応募するとは微塵も考えていませんし、だれだっていろんな場所を応募するでしょう。

しかし、そういったことをごまかしても、相手は気持ち良いわけではないのです。相手の気持ちを考える仕事だからこそ、私たちはいつも全力で対応していただきたいと思うのです。

この仕事は、「人を思いやる」「人に想いを馳せる」仕事です。

当たり前のことを当たり前にできる職場にするために、こころに秘めた、意欲のある、素直で正直なみなさんのお力をお貸しいただけたらと思います。

入ったらわかりますよ。とっても仕事が楽しくなる職場ですから(笑)



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