第30回福岡筑紫地区就労支援事業所運営連絡会(通称:原点回帰の会)のご報告
松尾さん・井福さんた主催する就労支援事業所の学習会「原点回帰の会」が、今年度に入って最初の研修会となりました。
現地には、就労移行支援事業所をはじめ、多くの就労支援の現場で働く支援者や訪問看護、計画相談等の職員の皆さんに集まって頂きました。
今は、就労支援といっても、福祉現場だけではなく、企業や医療などの方々も多くの役割を担うことが認識されるようになりました。
特に、訪問看護さんとの連携も、就労支援の現場や計画相談のモニタリングにおいても、重要な情報提供者のひとりとしての認識が高まってきました。
このような研修会に参加していると、乱立する事業所のなかで今後生き残っていくには、これまでのような就労現場での支援のみで終わっていた事業所よりも、よりオープンにつながってくれる事業所になることが、唯一の生き残る道ではないかとすら思えます。
また、医療や企業側も、福祉を支援者を下に見て、支援者と同じように(この考え方も大いなる間違いなのですが)「指示する立場の人たち」のように扱う人たちもまた、選ばれなくなってくるのではないかと予想されます。
お互いがお互いの立場や役割を認識した上で、協力してひとりのクライアント/利用者の就労を支えていくことが、とても重要だと思います。
今回の研修は、法定雇用率が上がること、20時間未満の短時間労働制度が創設されることの2点について、事前のアンケートによって話が行われましたが、単に障がいを抱える方々の就労体験の実現のみを考えるならば、多くの支援者にとって喜ばしいことではあると感じますが、これまで週20時間を目標に、就労訓練を通して切磋琢磨することを是としてきた支援事業所や、支援の質を高めて継続支援を行なってきた就労継続支援事業所にとっては、毎日1〜2時間の勤務で雇用されるようになることで、どのような影響が及ぶようになるのか?就労支援現場での多様性が謳われるなかで、本当に働き方の多様化につながるのか?といった、これまでに考えてこなかった未知数な予測も数多くでてくるようになり、『そもそも、障がい者の働くを支援することは、福祉分野の役割なのだろうか?』という根本的な意見も飛び出すようになりました。
普段、就労現場でも相談支援の現場でも、こういった話をすることはほとんどありませんが、一度、立ち止まって、多くの皆さんと一緒に語り合うように話し合う機会は、私たちの業務にあらたな視点をもたらしてくれるのではないかとすら思います。
そして、そういった視点をもった支援者とつながることが、クライアント/利用者にとっても、重要な影響を及ぼすことになるのではないかと思うのです。
帰り際の相談支援専門員とのLINEで、『私たち支援者が考えることをやめることこそが、支援者としての最大のリスクなのではないだろうか?』というやり取りをしたのですが、本当にそう思えるような研修内容でした。
ご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました。
そして、令和5年度も、福岡・筑紫地区地域福祉支援協会の活動へのご協力、誠にありがとうございます。
是非、皆さんの業務の合間に、一緒に私たちの未来を考える機会となれるように、担当一同、努力して参ります!
左:自分の車に鍵詰めした人 右:その鍵を博多まで取りに行かされた人
左:顔が大きい人 右:顔が小さい人 (それを指摘する向かい合わせに座る求職者w)
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