同業者として、同じ悩みを持つ方々とつながる意味

人生初「立川駅」。ここに立っていること自体が不思議な気持ち。


「東京都立川市」にあるJR立川駅。

おそらく、自ら動かなければきっと足を踏み入れることもなかったであろう場所。

今回、法人にお暇を頂き、2泊3日で東京出張を敢行、事業所訪問とそこで働く方々とお話をさせてもらく機会をいただきました。

6月23日(金)、24日(土)にそれぞれ違う事業所の、違う方々とお会いし、食事をしながらお話を伺うことができました。


おしゃれなスポットも多く、本当に素敵な街でした。


最初の出会いは、共にSNSでのつながりがスタートでした。

そこから、昨年、ひとりの方は、東京で初めてお会いすることになり、今回、その縁もあり、実際に事業所を訪問させていただき、そこで働く職員さんたちともお話をさせていただく機会を得ました。

また、もうひとりの方は、SNSでつながり、前回、私が行なった『計画相談のきほんの「き」』の研修で、オンライン参加をして頂いた方で、実際に今回、直接お話しさせて頂く機会を得ることができました。


最初はよく分からず、各駅停車で浅草からやってきたのですが、1時間半かかりましたw


23日(金)は、立川駅から車で20分程度行ったところの「武蔵村山市」にある法人さんで、私たちノーマと同様に、3つの放課後等デイサービスを中心に、短期入所、計画相談を行っている法人の代表と、その職員さんたちとの触れ合いでした。


SNS上では、毎回、単なる事業運営の「悩み」というよりも「苦悶」と言って良いほど、いつも直面する課題に対して、あらゆる場面を想定し、どうすれば目の前のこどもたちが健やかに成長することができるのか?そのためには事業所として何をすれば良いのか?といった当たり前の「思い」を具現化するために、日夜、奔走している代表であり、その代表が運営する事業所を見学させて頂きました。


立ち食い寿司のお店なんかにも!ひとりなら絶対に行かないw


そこで働く職員さんも含めて、正直、私自身も圧倒されっぱなしであり、大きな刺激となりました。(嫉妬も少々w)

いや、スタート自体が別格で、以前、勤務していた法人の代表が、いとも簡単に運営を投げ出したことで、利用児童や保護者が行き先を失い、混乱しているなかで、保護者からの「あなたに立ち上げて欲しい」という声に応える形で生まれた法人であると伺い、そんな声から生まれた法人が運営する事業所が、間違った運営や支援を行うわけがないとすら思いました。


有名な雷門前。夜の方が雰囲気がありますよね。


最も簡単に「儲かる」「社会貢献」「国の助成金事業」といった安易なことばに踊らされて設立するような法人や事業所ではないだけで、いかに、利用者中心の運営を行なっているのかは、その事業所の雰囲気を感じただけでわかります。

私が言いたいのは、単に「フランチャイズの仕組みが悪い」のではなく、「フランチャイズに群がる人たちの目的や背景に問題があることが多い」ということです。

返って、真面目に「高い理念」を持って運営する事業所であるが故に、それについてこれない、「隙あらば楽を選択する職員」や、「できない自分を受け入れられず、常に取り繕い、自分のプライドを捨てきれない職員」は、法人や事業所のやり方に不満を述べるばかりで、自ら退職せざるを得ないこともあるでしょう。

それでもそのような法人は、そうやって不満を言いながらやめていく職員に対しても、どこか心を痛め、傷ついているのですが、しかしそれは、一種の事業所の支援の質を高める上での必要な新陳代謝と呼べると思います。



私自身、今回、そこで働く職員さんを含めて代表とともに、2時間、3時間といった長い時間、一緒になって会話をさせていただきましたが、とにかく喜怒哀楽満載の、笑いあり、涙ありのこころ動かされる時間でした。

泣いたり、笑ったり、そんなことを素直に表に出せるような人たちが、どうして、こどもたちや保護者の想いを無視した、間違った支援を行うことができるでしょうか?


これこそ、まさにTOKYOって感じがします。

そこには、常に自分たちに課せられる高い「役割意識」をそれぞれが持ち、その役割を実現するために日々奔走し、その結果、必要に迫られて、不安に押しつぶされそうになりながらも、こどもたちの顔を笑顔にしたいために、代表自ら事業拡大を決断せざるを得なくなっていくのです。

まさに、そこには、「慈愛」ともよべるものしか存在しませんでした。


滞在期間中は毎朝、コーヒーを飲みに行っていたノルウェーの「FUGLEN ASAKUSA」

「儲かる?」そんなことばは、会話に一度たりとも出ることはありませんし、むしろ、私自身が、こういった事業所だからこそ、儲かってほしいとすら思います。いや、儲かれ!(笑)

すべては、こどもたちに還元されているでしょうし、実際に、土地・建物すべて購入して、新たなサービスを展開しているのですから、きっと運営は楽ではないと思います。


この法人がこれからどんな成長をしていくのか?私自身も見守っていきたいと思いましたし、私自身も、ある意味羨望の眼差しを向けつつ、良い意味で刺激となり、負けてられないなと思いました。


浅草の小径は雰囲気がすごい。

24日(土)は、立川市在住で、狛江市にある法人で計画相談に従事している相談支援専門員さんとお会いして、お話しさせて頂きました。

私が主催した『計画相談のきほんの「き」』という研修に、オンライン参加して頂き、そこでも、長年、福祉に従事しながら継続していくことに疲れてしまったことを吐露されていたこともあり、いつか、直接お会いして、未来を語れたら良いなと思っていたのです。

今回、時間を調整することができたとのことで、実際に初めてお会いして、いろんな計画相談にまつわるお話をさせて頂きました。



計画相談という業務は、事業所内外によき理解者を見つけることが難しい業務とよく言われます。

地域によっては、まだ相談支援専門員同士の連携ができておらず、なかなか自分の思いを安心して吐露できる環境が少ないところがほとんどです。

私たちのいる「筑紫地区」は、たまたま、私自身が計画相談の黎明期に始めることができ、もともと長年、相談支援の現場にいたからこそ、そういった横のつながりの重要性を理解していたことで、この地区には研修会を主催する団体として「福岡・筑紫地区地域福祉支援協会」が存在し、また、自立支援協議会よりも先駆けて、計画相談同士との連携が可能となっている全国的に見ても珍しい地域です。


右も左も日本語は聞こえません。観光客でごった返しています。

故に、全国で先駆けて「計画相談が飽和状態の地域」となっており、その結果、私たち計画相談にどういった影響を及ぼすのかを、今、私自身が身をもって感じている、ある意味で先駆的な地域となりました。

だからこそ、私たちの今の話に対してとても興味を持って聞いていただき、同時に、まだまだ地域に計画相談が足りない今だからこそ、何を大切にして運営を行なっていけば良いのかを知ることができるのだと思います。


一人ではいけないのが、こういった飲み屋さん。意外と小市民です。私。

私の一方的な話が多かったようにも思いますが、何かお役に立てることができればと思って、遠慮せずにお話をさせて頂だいたような気がするのですが、お酒の力もあり、とりとめもなかったかも(汗)

しかし私自身が、計画相談を始めたばかりの頃、そして、設立2〜3年経過したとき、何を隠そう私自身も計画相談に対する「自信のなさ」と、「不確かな将来」で悩み、苦しんでいた自分を思い出しながら、ちょっぴり、その当時の苦々しさ、苦しさを知るからこそ、心から「がんばってほしいなぁ」と思い、おこがましいながらも、是非、その方が、地域の中心となって動いてもらえるように、少しだけ背中を押させて頂きました。


両日とも、美味しい料理とともに、たくさんのお話をさせてもらい、対話の力を実践に取り入れている私が、より多くのパワーをもらうことができた2泊3日の出張でした。




2日間とも、とても楽しい時間だったのに、あまりに楽しすぎて全くもって写メを撮っていないという、まぁ、本当にあってはならないことをしてしまいました(汗)

ということで、今回の写真は、ホテルがなぜか?浅草の浅草寺のそばにとったので、浅草寺の写真と、3日間通い詰めたカフェの写真を中心にお届けしております(苦笑)


そして、留守を守って頂きながら、当然のように「対話の会」を運営して頂いたみなさんに、心から感謝いたします。

あと、滞在期間中に、48歳を無事に迎えることができました。

SNSを通じて、たくさんの方にお祝いのことばを頂きました。

この年齢になって、あんなに祝福のおことばを頂くのは照れくさいですが、みなさんのおかげで、まだまだここに居ても良いと言ってもらえているようで心強いです。

できるだけ、計画相談として継続していき、皆さんの一歩先を進みながら、そこで感じる私なりの思いや感情を、これからもお届けできたらと思っています。


この場をかりてお礼申し上げます。






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