《日々雑感》就労支援はこのままでよいのか?
実は、小学校1年生の息子と2歳の娘の将来を考えていく中で
親として何をすべきなのかをここんとこずっと考えています。
様々な情報を目にするなかで、
私たちの人生のなかでは想像できない世界を
今のこどもたちは迎えることは確かなのです。
ある研究では、今のこどもの65%は
親世代が知らない「新しい職業」につくというのです。
以前なら、「公務員」だの「銀行」だとと言っていた職業が
全く人がいらない職業になっていくのです。
(すでに、大手銀行は1万人以上の早期退職を行なっていますね)
もはや、私たち親世代の価値観では我が子を導くことができません。
いや、もっと鮮烈なことばでいうならば
「親が我が子の邪魔をするかもしれない」のです。
日本は、未だ記憶中心の学習を行なっています。
学力テストでは、世界でもトップクラスでしょうが
これからの人生のなかで、そんな能力はいらないとすら言われています。
「記憶してる?だから何?」という感じです。
デンマークの小学校の授業風景です。学ぶときでも対話をしながら問題解決の訓練を行なっています。 |
単純作業はもはや人間のする仕事ではありません。
だから、銀行の窓口から人がいなくなるのは目前です。
今ですら、いらないのですが
デジタルリテラシーの低い高齢者のために残されているだけだとも言われます。
私も銀行に行くのは、仕方なく「現金」がいるからであり
日常生活の多くは「クレジットカード(デビットカード)」
「ニモカ」「クイックペイ(アップルペイ/グーグルペイ)」が中心です。
あとは、ネットバンキングで振り込みするだけです。
妻のお小遣いも、通帳に振り込みという徹底ぶり(笑)
引き出す回数をへらせば、手数料も少なくてすみます。
窓口手数料よりもATMやネットバンキングの方が安いですしね。
単純作業は、人間のする仕事ではなくなります!
・・・だからこそ、私は憂うわけです。
いつまで作業訓練中心を行なっていくのでしょうか?
学校も施設も、どこにいっても同じです。
単純作業は、人間のする仕事ではなくなるのであれば、
障がい者の方々には「あえて仕事を提供する」しかないのです。
あえて仕事をつくる
あえて仕事を提供する
あえて、手間なことをして
あえて、よしとしているのです。
それで良いとする考えもあるでしょう。
でも、私はそれで良いとは思えないのです。
あえて仕事を提供する必要のある人っていうことになりませんか?
支援者がそのような価値観であれば
その人の人生は、そのような選択肢しか与えられません。
私は「計画相談支援員」です。
私たちが価値観を広げておかないと
その人に与える影響は計り知れません。
そもそも働くことでしか自己実現ができないのでしょうか?
働かない障がい者は生きる意味はないのでしょうか?
軽作業をすることが仕事なのでしょうか?
わざわざ作業をつくらないと仕事がないのでしょうか?
ここ10年で、私たちの生き方は大幅に変わります。
働き方は、私たちの想像を大幅に超えるかもしれません。
その人にしかできない仕事をみつけていくことが
就労支援の現場には必要なことなのかもしれません。
とはいっても、目の前のことをしないと工賃が・・・
という意見ももちろんわかります。
でも、そうなってから取り掛かっても
おそらく路頭に迷うのは利用者さんです。
計画相談も就労支援の現場も
自分たちの描く未来を見据えて
主体的に行動することが必要です。
まずは、一緒に障がい福祉の将来について語りませんか?
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