《福岡県久留米市/障がい者虐待事件》障害者施設で性的虐待 所長の男性が利用女性に 久留米市

西日本新聞 2018年04月22日 06時00分

障害者施設で性的虐待 所長の男性が利用女性に 久留米市


 障害者の自立を支援する福岡県久留米市の就労移行支援事業所の所長だった40代男性が昨年末、女性利用者(20)にわいせつな行為をしていたことが「あなたの特命取材班」への情報提供で分かった。女性が住む自治体は障害者虐待防止法に基づき性的虐待と判断し、久留米市は近く是正指導する方針。施設側は取材に対し、不適切だったと認め、事業所を閉鎖する意向を示した。
 女性の家族などによると、女性には中度の知的障害があり、精神年齢は小学校高学年程度。調理の仕事に就くことを希望し、昨夏からこの事業所に通っていたが、調理中に胸を触られるなどしたほか、昨秋と昨年12月には訓練の時間内にホテルでわいせつ行為を受けたとしている。
 女性は取材に、包丁さばきがうまくいかない時に男性から「へたくそ」と怒鳴られたり、強く手を引っ張られたりすることがあり、わいせつ行為をされても「怖くて断れなかった」と説明。無料通信アプリでやりとりする中で「好き」と自ら送ったこともあったが、「怒られるのが嫌で先生に合わせていた」と話した。
 昨年末、女性が福祉関係者に打ち明けて発覚。通報を受けた自治体が聞き取りを行うなどして調査していた。女性は事業所に通えなくなり、「死にたい」と周囲に漏らすなど情緒不安定になっているという。
 男性の妻で施設側の代表者を務める女性は取材に応じ、ホテルの利用記録が残っていた昨年末のわいせつ行為を認め、「福祉事業者としては不適切だった」と話した。ただ、「お互い好きになった結果。20歳を超えており、はっきり言って不倫」とも述べた。

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/anatoku/article/410498/
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福祉事業所は、「誰もが安心して通所できる場所」ではなくなったのかもしれません。
福祉の知識が無くても参入できることが、ひとつの大きなきっかけなのかもしれませんし
「合理的配慮」「権利擁護」「公正中立」という言葉すら、よく理解できていない人が、福祉の中心を担うようになりました。
事業所に何を求め、何を期待するのか?
私たちは、もう一度考え直す時期にきているのかもしれません。



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