《福岡県/放課後等デイサービス事業所向け》集団指導から見えてきたもの

ようやく本格的な梅雨に入った印象ですね。

じめっとした空気が、かなり不快に感じるようになってきました。

みなさん、体調や食中毒などにも十分ご注意頂きたいと思います。



さて、昨日は福岡県の集団指導に参加してきました。

私の所属する法人も、2つの障害児通所支援事業所を運営しておりますので、制度や内容をしっかりと聞いてことが重要です。

合わせて、運営支援に入らせていただいている事業所さんも多い中で、事業運営に対する理解は必須となります。

私も、そういった方々に混じって、県の指導室の方の話に耳を傾けてきました。



結果から言えば、なにか目新しいものがあったわけではありませんでした。

しかし、下記のような重要なポイントもいくつか見えてきました。


①防災、防犯に関する訓練の実施に関すること。

昨今の、水害事故や障害者を狙った殺人事件など、国としてもそういったことを未然に防ぐ上でも、マニュアルの作成や実際の訓練などをきちんと行っているのかを、平成30年における監査でも細かく確認するとのことでした。普段、そういった機会は少ないからこそ、きちんと作成され、訓練をなされているかが問われるようになるとのことです。


②虐待防止に関する対応マニュアルや実際の研修が行われていること。

これも、①と同じなのかもしれませんが、虐待通報も全国的に増えており、実際に虐待案件として、ニュースにも取りだたされていますが、福岡もそういった案件が決して少なくない地区ということもあり、今一度、虐待についての理解を深める上でも、実際に対応マニュアルの作成や、苦情解決の流れ、一連の虐待に関する研修を行っているかを確認するとのことです。

上記の2項目は当たり前のことなのですが、自前で研修するには、本当に難しい内容でもあります。県の社会福祉士会も、虐待に対する研修が行われていますが、受講者も多く、なかなか参加できないといった声もあります。事業所としても、虐待の疑いがあった場合は、「通報義務」が課せられています。要は、虐待の可能性があると知っていながら通報しないことがあってはならないということです。しかし、ご家庭のことでもあるし、本当に虐待かどうかもわからない状況で、通報するには、その趣旨や十分な理解がなければとても勇気がいることです。だからこそ、研修が必要になるのでしょう。


私も、所属法人の社内研修や時折お話を頂く外部の研修を担当している者として、きちんとした知識の理解につながるような研修を行っていく必要があることを、改めて思いました。虐待をする理由のひとつとして、「自己理解の乏しさ」という点があります。自分がなぜ、対象となる利用者に対して、感情が高ぶり、暴言や暴力がでてしまうのか?そういった、自分を理解し向き合うことが必要にもなります。しかし、そういったことを伝える研修はとても難しいのです。


アンガーマネジメントや自己理解・自己覚知といった、対人援助職として必要なスキルを学ぶための研修も、私たち自身が行っていかなければならないのだと思っています。


当事業の「福祉事業所運営支援事業」では、事業所内のマニュアルや体制整備、運用などの支援も行っています。また、「外部研修事業」では、社内研修などにも対応しております。お困りの際には、是非、ご連絡いただけたらと思います。



コメント