《放課後等デイサービス》区分1の判定は諸刃の剣

やはり、予想していた通りといいますか、でもどこかで信じている部分もありましたが、蓋をあけてみるとやはりというべきでしょうか。

やはり、「区分1」の利用者が多いということを耳にしました。

言い換えると、福岡市の事業所の多くは「区分1」事業所になるのでしょう。

2事業所を利用しているお子様は、2つ以上の事業所の評価を話し合って合わせるようにとの通達が市から来ていましたが、その中で、とある利用児童さんは、ふたつの事業所を利用して、一方の事業所は「3点(区分2)」との評価だったのに、もう片方の事業所は、


なんと!「21点(区分1)」だった


そうです。

これって、どうすり合わせればよいのでしょうね?

考えてもみてください。区分2で出した片方の事業所からすれば、区分1を出した事業所に対してどう説得するというのでしょう。

逆もそうです。


私も、福岡市の事業所に関わりのある方にいろいろと聞くようにしていましたが、やはり、あいまいな指標ということもあり、重たく評価しているとの話でした。


福岡市も事業所も、目先だけ考えると、お互いにそれはそれで良いのかもしれませんね。


でも、計画相談として恐れるのは、そういったことではないのです。


そもそも考えてみてください。それだけ「区分1」事業所ができるということは、事業所の収入がこれまで以上に増えることになります。

1年の間に、更新手続きの方から順次、改めて利用児童全員に、今度は市が区分を評価することになります。

そこで、「区分2」と評価された児童さんがが増えたとしましょう。

事業所は、翌年「区分2事業所」になることは、大幅な減収になります。

当然ですが、来年度も区分1事業所になることを、運営法人からもプレッシャーがかけられます。

そうなったときに、事業所はどのような手段をとるでしょうか?


①今から区分2の利用児童に対して、利用日数を減らすような依頼がある。
②今から区分2の利用児童に対して、利用が断られる。
③今から同法人の違う事業所への移動を依頼される。


福岡市を含めて、周辺自治体は、必ずやそういったことが横行すると予測されます。ましてや、福岡市に区分1事業所がふえるのであれば、さらにそういった状況が数多く報告されることでしょう。


そんななかで、とある事業所では、全く逆の動きを行なっているとの話を聞きました。

事業所の児童発達支援管理責任者が、法人代表と話し合いをして、『「区分2」を受け入れて、判定表は、そのお子さんの状況にあわせて評価するようにしましょう。』と決めたそうです。


実は、こういった話は数少ないです。しかし、この事業所は最終的には評価されるのではないかと思っています。

何よりも、「区分1事業所」でいなければならないという見えないプレッシャーがないことで、区分にかかわらず、子どもと向き合う環境が生じるからです。


今後、福岡市では、「区分2」の方が利用できる事業所が減るかもしれません。

これまで、いろんな活動やプログラムで事業所のウリを謳ってきた事業所さん。

人気の事業所もたくさんあったことでしょう。


そんな事業所も、この1年で、本音の部分「本性」が見えてくると思われます。

嫌な言い方ですが、私は筑紫地区にある放課後等デイサービスの事業所を信じたいと思っています。


そのために、計画相談(障害児相談支援事業所)は連携します!










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