給付費に釣り合う計画相談サービスを提供していますか?
私がいつも考えていることですが、計画相談の相談支援専門員として、この6ヶ月に1回、または3ヶ月に1回という頻度でモニタリングを行うなかで、利用者及びその家族に対して、いかに私たちの存在価値、存在意義を持って面談を行なっていただくかを考えるようにしています。こんな話をすると、もしからしたら、そんな暇があったら訪問している!と言われてしまいそうではありますが・・・。
もちろん、私も毎回そんな難しいことを考えて、モニタリングに望んでいるわけではないのですが、私が、私の手でどうしても6ヶ月に1回のモニタリング頻度に設定しようとしてしまうのは、3ヶ月に1回も私と会い、ご本人やご家族、ましてや事業所さんまでお集まり頂いてのモニタリング会議を開催するのは、あまりにも時間的にも負担をかけてしまいご迷惑をおかけするのではないかと思ってしまうからです。
かといって、毎回迷惑そうな表情をされるわけではなく、あなたとは会いたくないと言われたわけではないのですが、実際の人のこころのなかが見えるわけではないので、常に、そういった思いは忘れないようにしているのです。でないと、いつか横着な態度で対応したりする可能性もありますし、そうやってお付き合いが長くなれば長くなるほど、人は横着になってしまう傾向もあるので、自分を律する上でも常に注意を払いながら行なっています。(それでもミスがありますけど)
あくまで個人的な考えですが、3ヶ月に1回のモニタリングは、現状の計画相談の状況から鑑みると、とても丁寧に計画相談を行うことになります。一方で、あまり計画相談との関わりを好まない、ストレスに感じている人であれば、3ヶ月どころか、6ヶ月に1回も苦痛に感じるかもしれません。ましてや、利用者さんには負担がないとはいえ、1回のモニタリングで1万4500円や1万6000円の費用がかかっていると利用者さんが知った時に、それでも計画相談の人と定期的にお会いしたいよね!と心から思ってくれている利用者さんは、今の私に対してどの程度いてくれるのかと思うと、個人的には、毎回、利用者さんとお会いする度に気が抜けなくなってしまうのも事実です。
たとえ、モニタリングが30分で終了したとしても、その30分で私たちは1万4500円程度もらっていることを、その場で相手に伝えることができるでしょうか?書類を作るとはいえ、「えぇ〜〜?」と思わせるような計画相談を、私たちは行なっていないでしょうか?よく、加算のことや、給付費のことに対して不満を述べる相談支援専門員もいますが、それでは、相手にそれだけの費用がかかっていることを納得させることができる相談支援専門員がどの程度いるのかと言われたら、正直、私も自信はありません。
最近は、コロナ禍で実際にお会いしない中でのやりとり、例えば電話やFAX、メールフォームなどをから、Zoomやライン電話(ビデオ通話)、FaceTimeなんかも利用しての担当者会議やモニタリングも増えてきました。これまでは、まだ自宅や事業所に足を運び、そして本人ともゆっくり話をするように心かげていれば、それだけの「価値」を認めてもらえることもあったでしょうが、今は、そういったことをしなくても、事務所からネット等につないで終わらせることもできます。
はたして、その給付費に見あった「価値」を、私たちは提供しているのでしょうか?だからこそ私自身も、いつもモニタリングを行う際は、ある程度時間にゆとりをもって、ご本人やご家族に十分話をして頂く時間を確保するように努めています。『私がモニタリングの時間を決める』のではなく、利用者やその家族が、「あら、もうこんな時間!」とびっくりしながらも、十分話をして、吐き出して、すっきりした表情が見れるまで、私はあえて、時間を注視しないようにしています。それは、例えZOOMなどのオンライン会議であってもです。
個人的には、ZOOMのオンラインは、普段のモニタリングができるツールとして、重宝しています。もちろん、自宅の雰囲気や温度といった細かな感覚を感じることはできませんが、少なくとも、高画質で相手の表情を見ることができ、限定的ではありますが、画面に映る周辺の様子や、スピーカー越しに聞こえてくる生活音などから雰囲気を感じることもできます。まるで対面でお話ししているような感覚も味わえますし、直接お会いできない場合は、ZOOMはとても良いツールだと思っています。
どんなツールであっても、常に相手が納得できる、満足できる計画相談支援を提供できているか?を考えていく必要があると思うです。でなければ、私たちの価値は、いつしか失われて、相手には、「手間」としか捉えてもらえなくなる可能性もあります。「すべては1日1日の行いから」という意識をもって、計画相談に取り組んでいきたいものです。
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