計画相談は、利用者やそのご家族、事業所によって育てられている。

クリスマスが過ぎ、世の中はいよいよ年末に向けて大きく進んでいきます。

最近になって、ご本人やご家族から、「年明けに行動したい」「事業所を探したい」といったお問い合わせも増えてきました。

みなさんの心も、新年を見据えた動きに変わりつつあります。

世の中は年末ですが、わたしたち計画相談は、今、来年1月のスケジューリングを進めているところです。

世間の慌ただしさに合わせて、私たち計画相談も、この時期は年末の動きから、新年度の動きと落ち着かない時期を迎えます。


個人的なことではありますが、来年2月には、計画相談を初めて9年目を迎えます。

9年目を迎えるということは、初めから担当させていただいている方々には、すでに7〜8年んのお付き合いをいただいていることになります。

小学校1年から担当していれば、もう中学校卒業となります。

これだけ長い期間を共にすると、モニタリングの時期がくると、私も訪問させていただくためにご連絡を差し上げますが、みなさんの方から、温かく迎えて頂くようになりました。

これは、時間の経過とともに、私たちとご本人やご家族との関係性も深まり、どこか身内の自宅を訪問するかのうような感覚になっているからなのかもしれません。

私にとっては、皆様の成長過程に関わらせてもらうことで、もはや、私も赤の他人とは思えなくなりつつあります。


利用者さんやその家族との付き合いだけではなく、実際には、地域の事業所さんとの付き合いも長くなってきています。

周辺地区では、もうどこにいっても顔見知りのような状況になってきました。

新しく設立した時期から関わりがある事業所さんは、私たちも徐々に地域に浸透し、認められ、大きく成長する事業所の姿を間近でみることができます。

だからこそ、私たちも担当する地区の事業所として、利用者やそのご家族に対して安心してお薦めできているのです。

それは、決して癒着関係といったものではなく、お互いに言いたいことが言い合える関係性と呼んだ方が良いかもしれません。

私たちも、利用者やそのご家族が口にする事業所に対する不満やクレームは、問題が大きくなる前に事業所にお伝えするようにしています。

しかし、そのこと自体も、私たち計画相談と事業所の信頼関係があって成り立つものだと思います。

クレームというのは、その声を真摯に受け止めて改善して頂くことができるという期待が持ててはじめてお伝えすることができるのです。

伝えたところで、不満ばかりで改善の動きすらみられなければ、私たちはあえて伝えることもしないと思います。

そういう意味では、信頼関係が築くことができるからこそ、伝えられることもあるということです。

事業所もみなさん、私たちとの会議等への参加にご協力いただき、誠にありがとうございます。


関わりが長くなるにつれて、利用者さんやその家族、事業所だけではなく、地域のみなさんと、私たちもつながりを実感することができるようになりました。

私たちが行う正しい計画相談支援業務と積み上げた時間の経過により、私たち計画相談も地域によって育てていただいています。

私たちのような相談支援を行う事業所は、地域との繋がりが大前提にあり、その繋がりを通して、私たち計画相談も育てて頂いているのです。


時に、利用者やその家族、事業所から計画相談に対してお叱りを受けることもあります。

だからこそ、それらの声を計画相談としていかに真摯に受け止め、誠実に対応していくかが、私たちの地域での信頼と成長につながるのです。

電話しても電話に出ない、伝えても対応しないはもってのほかです。

そういった計画相談事業所は、その事業所のある住所地の市区町村の福祉課にクレームをお伝えください。

計画相談に関しては、自治体(市町村)が指定を行なっていますので、計画相談に対する問題はすべて、事業所の住所のある自治体の福祉課に伝えることが大切です。

原則、自治体を通じて各計画相談支援事業所にフィードバックされますので、計画相談を育てていく上でも皆様の声はとても重要です。

私たちも、皆様の声を聞くことができてはじめて、反省し、改善していくことができるのです。

地域の計画相談が育つことで、地域の福祉も向上を図ることができます。

みなさんが抱える計画相談への不満は、地域に住むすべての方々の不満にもつながるのです。

事業所としても、その理解を深め、真摯に取り組んでいくことが望ましいと考えます。


私たちの業務は、地域で生活する皆様によって支えられ、成長させていただいています。

今に満足するのではなく、時代の流れを把握しながら、もっとも最先端で行動し、関わりのある皆様に、もっとも新鮮で新しい情報を提供できるように、引き続き地域と深く関わっていきたいと思います。






コメント