第17回福岡筑紫地区福祉倫理研究会(通称:対話の会)のご報告

 




















私は北の大地に行っていたため、参加できなかった対話の会のご報告です。

というより、参加していないのにブログを書かされておりますが、何を書けばよいのでしょうか???

私がいないとわかると、すぐに、「WANTED」を準備するあたりが、本当に楽しく学べる人たちの集まりであることが伺えます(苦笑)

私も、途中からではありますが、オンラインで参加させていただきました。


今回の対話の会のテーマは、マスオさんのDVから逃れてマンスリーアパートに避難しているサザエさんのケース。

生活費が乏しいからと万引きを正当化する相手に対して、相談員としてどのように対応するかというテーマ。

タラちゃんも、少し痩せてきているとの情報もあり、いろんな視点での支援のあり方が検討されていたようです。


参加していない私が考えてもしょうがないのですが、私なりの考えを述べてみたいと思います。(これを書かないと、亀井さんから欠席扱いにされてしまうそうです)

当然ながら「万引きは歴とした犯罪行為」であり、それを許すわけにはいかないということは、明確に伝える必要があると思います。

ただ、ここで万引きを問い詰めてもなんの解決にもならないので、まず、ご本人であるサザエさんに対して、DVから逃れるために逃げ出した結果の今の状況を認めた上で、ご本人に対して万引きをしなくて良くなるために必要な状況を確認しながら、ご本人とまずは一緒に手立てを考えていくと思います。

しかし、「経済的困窮=万引きを行う」ことが安易につながり行動に移す、しかも、そのことに対して悪びれた様子もないサザエさん自体に、ここではわかりえない様々な問題や課題、背景があるかもしれないと考えます。

その辺りを知るためにも、ご本人やご本人の過去を知る人物から、正しい生活歴を丁寧に聞き取りながら、単に経済的困窮に対する解決を図るのではなく、いろんな側面からの原因の抽出を行うかもしれません。

場合によっては、学生時代の成績や学校生活の状況なども知る必要があるかもしれません。

目の前の情報だけでは安易に判断できないのも、支援を前提とした私たちの業務の難しさだと思います。

課題に対して、制度にのせようと試みること自体が、私たちにとって安易な選択であり、この対話の会は、本人や私たち支援者に対して、本質的な問題を投げかけてくれるのだと思います。

そもそも、「本人が解決を求めているのか?」といった面も重要で、支援者の基準や価値観を優先させることだけは避けたい事例だと思いました。

担当していただいた松田さん、こんなもんでいかがでしょうか?(笑)


今年最後の研修会でしたが、みなさん、今年もたくさんの方々にご参加いただき誠にありがとうございました。

開催する私たちにとって、みなさんの支援のお役に立てているかどうかはわかりませんが、少なくとも、何もしない支援者よりも、きっと、いろんなことを考えられる支援者に一歩ずつ近づいているのではないかと思います。

身近な地域のための学びの場を提供すること。

それこそが、中堅クラスの私たちが、地域に還元できる重要な役割だと思っています。

新しい方も、ちょっと興味はあるけど、参加しづらいと考えている方も、どこにいってもできあがった研修会に参加するのは、参加しづらいものですよ。

むしろ、私たちの研修会は、もっと気軽で、もっと身近なものでありたいと思っていますので、是非、気軽な気持ちでご参加いただけたらと思います。


今年1年、誠にありがとうございました!





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