メリークリスマス〜すべての人たちに幸せなクリスマスが訪れることを切に願います〜
私が幼い頃、クリスマスが近づくと、その街の雰囲気や空気感にワクワクしていたことを思い出す。
母は、家族のために朝から料理をつくり、部屋中をクリスマスで飾り、朝、届けられるプレゼントの喜び以上に、その日1日を自宅で過ごすことが楽しみだった記憶がある。
そのときは、その状況がすべての人たちに訪れていると信じて疑わなかった。
しかし、今の私は、違った視点でクリスマスを感じている。
私がこういった温かい気持ちを持てるのは、本当に両親のおかげだと思うし、父親が仕事に恵まれ、母が専業主婦でいられた時代背景の影響も大きいかもしれない。
今でもイルミネーションで飾られた街並みを見ると、今の年齢になってもワクワクしてしまう自分がいる。
そして、そんなわたしも今は、幼い我が子にクリスマスを提供する側になった。
それを思うと、いかにこどもに対してクリスマスの幸せな記憶をつくることが大変なのかを思い知らされる。
我が子に、いかに温かいクリスマスの記憶を残してあげることができるのかを。
そして、必ずしもすべてのこどもたちがこのような記憶を持てているわけではないこともあらためて実感する。
親の立場としても、きっとこの時期が近づくことを心苦しく思う家庭もあるはずだ。
こどもたちのためにサンタクロースはやってくる。
しかし、サンタクロースは必ずしも平等にはこない。
社会は、こどもたちの夢にまで格差をつくってしまうのだろうか。
ひとりの子を持つ大人として
障がいを抱えるこどもたちを預かるいち支援者として
その親の苦しみに寄り添う相談員として
その現実を直視しながら、クリスマスイブを迎えようと思います。
私にはどうすることもできないことがあるからこそ、そういったクリスマスを迎える方々がいることをせめてこころに留めながら、今日は夜を過ごしたいと思います。
メリークリスマス!
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