SNSやメール、FAXによるアンケートといった文字のやりとりによる相談支援の方が圧倒的に難しい



寒波がやってきたこの時期に、キャンプをする福祉職員(苦笑)

とりあえず、寒くて大変でしたが、焚き火をするには最高の時間でした。

焚き火をしながら、お酒を嗜み、そして対話を楽しむなかで、改めて私が思うのは、同じ障がい福祉を担う事業所の職員でありながら、それぞれの視点や価値基準は全く違うことです。

私たち支援者がまったく同じではないのに、どうして利用者への支援は画一的なものになってしまうのか、私たち支援者は今一度、考える必要があります。

なんとなく行なっているその支援に対して、私たちが「画一的」「単調」に感じる瞬間があれば、一度立ち止まって、振り返ることが重要になります。

そこに気が付かない支援者は、利用者に対して無意識のうちに傷つけてしまっている可能性すらあるかもしれません。

いや、傷つけているかもしれないと感じ続けることが、本当に対人援助職には求められているのかもしれません。


ようやく収まりかけたコロナも、新型の株が次から次に生まれ、また、感染人数が増えていきそうな状況です。

まだまだ、緊急事態としての感染症予防対策は気を緩めることはできそうにもありません。

そういったこともあり、SNSやメッセンジャー、FAXやメールといったものが、すでに私たちの業務の中心となってきており、直接の「会話」から「文章・文字」に変わりつつあることを実感しています。

昔の支援者の考え方と冷やかされるかもしれませんが、私はやはり会って直接やりとりをすることを進めていきたいと感じます。

しかし、そうであっても実際には、不安の感じ方はそれぞれによって違うこともあり、ご利用者並びに事業所の考えを優先させるようにしています。


なぜ、会話のほうが良いかと考えるのかというと、文字でのやりとりの方が、もっとも神経を研ぎ澄ます必要があるので、結果、とても強い疲れを感じてしまいがちです。

特に、文章の意図を読み取る力が乏しい利用者さんについては、文字や文章ではお互いに理解できない状況につながることもあり、問題が複雑化、深刻化しやすい傾向もあります。

加えて、SNSやメッセンジャーは、相手の顔や表情は全くみえません。

それは、ことばでは許可していても、許可していない表情をしている可能性もあるということです。

そう考えれば、単なる文字で決断することは難しく、慎重に確認しながら進めていく技術が求められます。

ニーズを捉え違った先の支援は、目も当てられない状況になってしまうので、本当に気を張る必要があるのです。

(感度センサーの出力を最大に保って仕事をしているイメージかもしれません)


コロナ禍において、こういった難しさを実感している支援者は特に多いと思います。

私たちは、毎日のようにzoomやライン電話による顔の見えるアプリを使いますが、利用者やそのご家族は必ずしも使えるとは限りません。

導入できる、顔が見えるシステムを構築していても、相手が使えないなら意味がないのです。

だからこそ、ひとつひとつの文章の行間を読み解く力も必要となり、わからなければ、何度でも確認したり、アプローチを変えたりしていく必要があると思っています。


オンラインは確かに移動しなくても良いというメリットはありますが、実際には、やりとりから汲み取る限られた情報をどのように処理するかは、とても骨を折ることになります。

オンラインでもオフラインでも、私たちは楽になることはないのです。




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