相手を知ること、そして理解すること
計画相談としての関わりは、利用者だけではありません。様々な事業所との出会いもあります。事業所といっても、障害福祉サービスや児童福祉サービスばかりではありません。例えば、行政の福祉課窓口、保護課、子育て支援課、学校教育課、児童相談所、障害者就業・生活支援センター、発達障害者支援センター、成年後見人、社会福祉協議会、病院・クリニック、保健センター、地域活動支援センター、基幹相談支援センター、場合によっては、本人が雇用されている企業の代表者といった民間の方々まで、私たちは関係性を構築しながら、やりとりを行なっていく必要があります。やりとりを行うにあたり、相手の役割や機能をきちんと理解することが大切で、その知識が私たちに不足しているのであれば、意思疎通が難しくなり、信頼関係がうまく構築できずに、利用者さんを困らせてしまうことにもなりかねません。まずは、相手を正しく理解するための努力が必要になります。時々、「そんなこともしらないのか?」と、お互いに思うこともあるかもしれませんが、何を行うにしても、私たちは最初から知識や技術があったこたわけではなく、いろんな関わりを通して学んできたことを忘れてはいけません。そして、気をつけたいのは「一度の関わりで、事業所のすべてを決めないこと」。それぞれの事業所には、たくさんの方々がいて、様々な機能があります。一方的な部分だけをみて判断しても、あまり良いことはありません。出来たばかりの事業所は、気負ってしまっていることもありますし、入職したばかりの人は、役割のすべてを担うことなんて到底できません。どの事業所も人手不足で、ぎりぎりの運営を行なっていることもしばしばです。であるからこそ、私たちは、利用者同様に、相手の立場を知り、理解することから始めなければならないのです。苦情だけを言うのは簡単です。むしろ、どうすれば良いかを一緒に考えていく視点は、同じ支援者として持っておきたいものです。
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