第4回デンマーク福祉研究会《対話の会》に参加しての感想
毎度、参加者は穏やかに推移している「対話の会」ですが、私は、この研究会が個人的には一番参加していて充実した気持ちになれる会だと断言できます。
それは、この会を主催している松田さんが言うように、「相手の意見を受け入れることが保証された会」であるということではないでしょうか。
今回は、特に少しテーマが重たい「スティグマはどのようにしてなくせるか?」というテーマでしたが、このテーマを考えていくなかで、私の中でとてつもない気づきが行われていくのがわかったのです。
「スティグマをなくすということは、かなり困難ではあるけれども、そもそも私たちにスティグマが生じるのはなぜなのだろうか?」「スティグマそのものは、私たちにとって何を意味しているのか?」「意味があるならば、そもそも私たちは何に対して一番スティグマを持つのだろうか?」「ということは、何よりも自分を知ることから始めることが重要になるよなぁ・・・。」「自分で自分を知ることはなかなか難しいからこそ、対話による相手の意見や見立てを聞くことが重要になるわけで・・・」
と、こんな感じて、対話が進んでいくと、自分たちが想像する以上の方向性に進んでいくのを実感するのです。
そして、その対話の渦中にいる私たち自身が、少人数の対話の中にいることで、いろんな考えに触れて、自分の想像の範囲を超えていくことを感じるのですから。
こんなに、恐ろしい研究会はないわけで・・・(笑)
しかし、本来であれば、例えば計画相談の対話のなかにも、こういったことは隠されているのであり、それ自体を引き出すことができれば、もっと誰もが参加することで充実した会になると思うのです。
そのために、対人援助職として働く私たちが「対話の力」を感じること、そして、対話の持つ力を信じて、そこに集うひとたちの思いを引き出す力を持つこと、さらには、そのことばを受け止めて、共有する力を持つことが大切になります。
私たちは、この「対話の会」を通して、少しずつ実績を積み上げているのではないかと思うのです。
対話の会は、誰でも気軽に参加できます。対話の持つ深みを一緒に感じませんか?
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