引き受けること、つなぐこと。
個人的に新規の受け入れをお断りしていることもあり、今、確実に担当が少なくなっているのは児童福祉サービスを利用している児童と保護者。当たり前ですが、こどもたちはいつの間にか歳を重ねて、大人になっていくのです。私のように、計画相談をはじめて6年目ともなると、18歳を迎えて、大人になる方も増えてきます。これまでは、保護者とのやりとりが中心でしたが、18歳となると、ご本人とのやりとりが中心となります。保護者だけいても、会議としては成立しないのです。私が担当している利用者の最年少は、現在5歳ですので、その子が18歳を迎える頃には、私は50歳後半となっています。さぁ、「私があなたの担当だよ!」と現れたのは、40歳半ばの今の私でも大変なのに、50歳後半なら、はたして相手は気軽に話をしてくれるでしょうか。ということは、私自身が引き受けた時点で、つなぐことを念頭に、相談支援を行なっていかないといけないと思うのです。(どんなに若い世代の知識を得たとしても、きっと、いろんな意味でギャップが生じるし、その状況を「良し」と考えるのは、私たちのあまりに一方的な傲慢さだと個人的には思うのです。)
であるならば、つないだ相談支援専門員が苦労しなくても良いように、私たちは、誰かもわからない、少なくともまだ会ったこともないかもしれない、私よりもはるかに若いであろう相談支援専門員をイメージしておくことが必要なのです。私は、引き継いだ後で「やっぱり、前の相談支援専門員が良かった。」と利用者に言わせたくないですし、例え言われても(心の中では喜びますが)素直に喜べないし、次の相談支援専門員に申し訳なくすら思います。もちろん、引き継ぎ先は、私の責任に置いて吟味していきます。だからこそ、私が、「私しかできない相談支援」を行うことは、その責任を果たせないだけではなく、誰も幸せにはならないと思うのです。私が、自分の計画相談の役割を超えて「しない」「やらない」のはそのためです。アメリカの先住民であるインディアンは、何世代も先の子孫のことを考えて、今のことを決めるといいます。大げさではありますが、今を担当している私たちも、次の相談支援専門員のことを考えて、今のことを決めなければならないと思うのです。引き継いだ先が、苦しむような状況はつくりたくはないですし、私たちの世代が、私たちの地域を守る、次の相談支援専門員を育てていかないといけないと思うのです。だから、私は、計画相談の役割のなかで、全力で向き合いたいと思いますし、その点で言えば、誰にも負けたくないですし、計画相談の第一世代としての責任を常に(勝手に)感じています。
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